「公式」をただ覚えても
2024/11/15
理科の計算が…
総合テストになると、「理科」の点数が大幅に下がることが多いです。
理由の1つとして、
「計算問題が難しくなる」
ということが挙げられます。
そのため、生徒たちにテストの反省をさせてみると
「理科の計算問題の練習をしなければならない」
と書きます。
こうした問題意識を持つことはいいことだと思います。
ですが、実際に
「理科の計算問題の練習」
をしているかというと、ほとんどの生徒が「できていない」と言えます。
「公式」を聞いてみても
というのも、そういった生徒に
「公式を言ってみて」
と言うと、ほとんどの生徒が答えられないからです。
理科の計算問題を解く時には、「公式」を使うのが普通です。
「公式を覚えていなければ、計算問題は解けない」
と言ってもいいです。
その前提条件である「公式」を覚えることすらしていない。
これでは、いつまで経っても計算問題が解けるようになるはずがありません。
「理科の計算問題が解けない」
と言っている生徒ほど、過去問のような難しい問題を「眺めて」、勉強したつもりになっています。
そんなことをするよりも、まずは教科書や基本的な学校ワークに戻って、
「公式を覚える」
という、地道な勉強をしてほしいと思います。
ただ覚えても
その一方で、「公式」だけ覚えたとしても、問題を解く時に「使いこなせない」ことが多いです。
それはただ「公式の形・字面」だけ覚えているだけで、
「公式の意味」
まできちんと考えられていないからだと思います。
例えば、密度の公式は
「質量÷体積」
ですが、これを、文字だけ覚えていてもなんのことだかよくわかりません。
ですが、「単位量あたり」についての考え方を用いれば、密度の公式は
「1立方センチメートルあたりの、物質の質量」
を表しているものだということがわかります。
「圧力」についても、同じような考え方ができます(1平方メートルあたりの力の大きさ)。
ここまで理解しておけば、公式を忘れにくくなります。
ただ、このように考えるには、小学校の算数がきちんと身についていないと難しいです。
なので、
「小学校の算数が重要」
だと思うわけですが…。
いずれにしても「理科の計算ができない」という生徒は、まず
「公式を覚える」
こと。
そして、できれば、
「その公式の意味を考えること」
を、意識してやってみるようにしてください。
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