「承認欲求」が強すぎる
2025/5/19
「承認欲求」が成熟を遅らせる
最近読んだ雑誌の中に、このような一文がありました。
「『承認欲求』が、日本人の成熟を遅らせている」
とても共感しました。
生徒たちと接していると
「先生、私の話を聞いて、聞いて」
という感じで、話しかけられることがよくあります。
最初のうちは
「かわいいのう…」
と思って接していたのですが、最近は
「ちょっと待て。今、俺は別の子と話しているんだぞ」
という感じになってきました。
「自分の話を聞いてもらうことが最優先」
「他の人の状況は関係ない」
そういう子が増えているように感じます。
また、話を聞いてみると
「褒めて、褒めて」
という感じで、正直大したことがないのに「自己アピール」の圧が強い。
そうした体験が増えていたので、冒頭の
「『承認欲求』が、日本人の成熟を遅らせている」
という言葉には、とても共感しました。
「褒められ慣れ」する生徒
生徒指導のコツとして
「承認する」
ということが言われます。
「あれもダメ、これもダメ」
という否定から入るのではなく、まずは受け入れるところから始める。
そして、信頼関係を築いていく。
そのような流れだったと思います。
確かに生徒を指導していると、ついつい
「至らない点」
「ダメな点」
に目がいきがちです。
なので、「ここがダメ」「あれがダメ」という指導になってしまいます。
なので「承認する」という姿勢は大事だと思います。
ただ、最近は
「承認する=褒めちぎる」
という感じで、猫も杓子も褒めちぎってしまっているような気がします。
そして、そのような環境に慣れた生徒たちは
「もっと褒めてくれ…」
という風になっていないか。そう感じています。
「他者との比較」を非常に気にする
「生徒たちのやる気を引き出すには、『他者と比べさせる』ことが大事」
ある記事で読んだ内容です。
「今の若者は『他の人と比べて遅れてしまうことを恐れている』」
ということです。そうした点をうまく刺激すると、自主的に子供たちが動く。
そういった内容でした。
先日、それを体感しました。
GW中の宿題を生徒には出したのですが、ある生徒が
「忙しい」「やりたくない」
と、ブーブー不満を言ってきました。
さて、どうしたものかと思ったのですが、このエピソードが頭に浮かび、
「そうか。なら君だけはやらなくていいや。君以外の全員に出すから、それでいいや」
と、つぶやきました。
すると、生徒の態度がコロッと変わり
「なんで~。ならやります」
となりました。
「記事の内容は本当だったな」
と感じました。
褒めすぎるのは、考えもの
今は社会全体の風潮として
「他者の評価」
を異常に気にしている時代のように思います。
子供に限らず、大人も「いいね」集めに必死になっている。
そんな大人の様子を見ているのだから、子供たちが、「他者評価」を気にするようになるのは、当然のことかもしれません。
ただ、それも行き過ぎてしまうと
「他者に依存した人間」
となってしまいます。
「自分はこうなりたい、こうありたい」
という、内発的動機というものがあって、初めて人間は自立し、成長していく。
そう考えています。
なので、なんでもかんでも「褒めちぎる」というのは考えものだな。
そのように思っています。
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