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「勉強の楽しさ」は教えられない

2026/5/19

「『勉強の楽しさ』を教えて」と言われるが…

保護者の方から、たまに

「勉強の楽しさを教えてほしい」

と言われることがあります。

そのお気持ちは、よく分かります。

子どもが勉強を楽しみながら取り組んでくれれば、親がガミガミ言わなくても、勉強をするようになるかもしれない。

親としては当然の願いだと思います。

ただ、指導する側からすると、これは非常に難しい要望です。

なぜなら、「勉強の楽しさ」は、こちらが一方的に教えて身につくものではない、と感じるからです。

楽しさは、内から湧き出るもの

特に、このような相談をされる場合、多くは

「勉強が苦手」「勉強が嫌い」

というお子さんです。

そうした子に対して、

「勉強は楽しいよ」

と言葉で伝えたところで、すぐに楽しいと感じるようになることは、まずありません。

勉強の楽しさというものは、外から与えられるものではなく、内側から湧き出てくるものだと感じています。

「なぜ、そうなるのだろう」
「この仕組みは、どうなっているのだろう」
「こう考えたら、別の解き方もできるのではないか」

こうした知的好奇心が出てきた時、初めて本当の意味での楽しさが生まれます。

去年の受験生に、まさにそういう生徒がいました。

数学の全国入試問題を解かせていたところ、色々な問題にハマったようで、こちらで指示しなくても、

「本屋で買っちゃいましたよ」

と言って、自分で全国入試の過去問を購入し、解き進めるようになったのです。

難しい問題が出てきても、嫌がるのではなく、「どうやって解くのだろう」と考える。

解けた時には、純粋に面白がる。

こういう姿勢こそが、

「勉強の楽しさを知る」

ということなのだと思います。

教師自身が、楽しむ

では、教師にできることは何か。

それは、「楽しさを教える」ということではなく、

「教えている自分自身が楽しそうにする」

ことだと思っています。

歴史について熱く語る
数学の問題を面白そうに解く
英語を元気に話す

教師自身が、その教科を面白がっている姿を見せること。

その熱量に、生徒が自然と感化されることはあります。

もちろん、すべての生徒がすぐに変わるわけではありません。

しかし、

「先生は本当にこの教科が好きで、楽しそうにしているな」
「話を聞いていたら、なんだか段々と興味が出てきた」

と、先生の教える姿をきっかけに、その教科に興味を持ち始める生徒は、一定数いると思います。

「自分の言葉」で伝える

これからの時代、「何を教えるか」という部分は、AIに代替されていく可能性が高いと感じています。

解き方を解説をする。
答えを示す。
知識をまとめる。

こうした部分は、すでにAIでもかなりできるようになっています。

だからこそ、人間の教師に問われるのは、

「どのように伝えるか」

ではないでしょうか。

知識そのものを教えるだけでなく、その教科の面白さや奥深さを、

「自分の言葉と熱量」

で伝えること。

生徒の中に、小さな「興味の火」をともすこと。

「勉強の楽しさ」は、教え込むものではありません。

しかし、楽しさに気づく「きっかけ」をつくることはできます。

その「きっかけ」を与えられる存在でありたいと思っています。

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