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Motivational lecture meets classroom apathy

子どものやる気は「出させる」より「育む」

2026/5/18

「子どものやる気を出させてほしい」

塾をやっていると、保護者の方からこのような相談を受けることがあります。

多くの保護者の方が期待されているイメージは、親以外の大人が子どもに語りかけ、その言葉に子どもが感化され、

「よし、勉強を頑張ろう!」

と変わっていく姿だろうと思います。

もちろん、そういうことが絶対にないとは言いません。

カリスマ的な先生の言葉が子どもの心に刺さり、それをきっかけに大きく変わる。

そうしたケースもあるでしょう。

ただ、現場で子どもたちを見ていると、それはかなり特別な例だと感じます。

大人の言うことは、基本聞かない

実際には、親の言うことを聞かない子は、「他の大人の言うことも聞かない」ことが多いです。

親が言っても動かない子が、塾の先生に何度か話をされたくらいで急に勉強するようになる。

そういった都合のよい変化は、なかなか起こりません。

というよりも、ほぼ起きません。

では、どうすれば子どもの「やる気」は出てくるのか。

最初は「強制」

私は、最初はある程度

「強制的にやらせる」

しかないと思っています。

こう書くと、少し乱暴に聞こえるかもしれません。

しかし、最初から自分でやる気を出して勉強できる子ばかりではありません。

むしろ、塾に来る多くの子は

「やりたくない」
「面倒くさい」
「できれば避けたい」

と思っています。

そこでまずは、半ば強制でもいいので、勉強する時間を作る。

最初は、子どもも「しょうがないな…」という感じで、しぶしぶ取り組みます。

それで十分です。

最初から前向きである必要はありませんし、それが普通です。

「変化」を見逃さない

大事なのは、その後です。

しぶしぶでも取り組んでいるうちに、今までできなかった問題が少しできるようになる。

わからなかった内容が、少しわかるようになる。

テストで前より点数が取れる。

そうした小さな成功体験が生まれます。

この小さな変化を、大人が見逃さずに認めてあげることが大切です。

「前より字が丁寧になったな~」
「前はできなかったこの問題、自分で解けるようになったな~」
「以前と比べると、だいぶ覚えられてきたな~」
「計算、速くなったな~」

そうやって肯定されることで、子どもは少しずつ

「やればできるかもしれない」

と感じるようになります。

流行りの言葉で言えば、

「自己肯定感が少しずつ高まっていく」

ということです。

こうした段階を積み重ねていくと、子どもの中に、少し変化が出てきます。

「これくらいなら頑張れるかな」
「前よりわかるようになってきた」
「次はもう少し点を取りたい」

最初から強い「やる気」があるわけではありません。

けれども、やらされているうちに少しできるようになり、できるようになることで少し前向きになる。

その前向きさが、次の行動につながっていく。

これが、現実的な「やる気の出させ方」だと思っています。

まずは「行動」させる

もちろん、理想を言えば、子どもが自分で目標を持ち、自分で課題を見つけ、自分で勉強を進めてくれるのが一番です。

しかし、実際には、そこに至るまでには段階があります。

何もしていない子に向かって、いきなり

「やる気を出せ」

と言っても、それだけで子どもたちを変えるのは難しいです。

やる気は、何もしないところから突然湧いてくるものではありません。

まず行動してみる。

その中で小さな成果が出る。

その成果を認められる。

すると、少しずつ前向きになる。

この順番の方が、実際の子どもたちに即しているように感じます。

だから私は、

「やる気が出たら勉強する」

のではなく、

「勉強するから、やる気が生まれる」

と考えています。

やる気を「育む」

最初の一歩は、強制でも構いません。

大切なのは、その後の子どもの小さな変化を見逃さずに褒め、少しずつ自信につなげていくことです。

子どものやる気は、大人の一言で劇的に生まれるものではありません。

日々の小さな積み重ねの中で、少しずつ育っていくものです。

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