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「しっかり読んだ」は、勉強したことにならない

2026/5/21

「教科書をよく読む」

生徒たちにテスト勉強の計画を書かせると、

「教科書をよく読む」
「教科書をしっかり読む」

という言葉がよく出てきます。

もちろん、教科書を中心に勉強することは、悪いことではありません。

むしろ、定期テストは教科書内容をもとに作られることが多いので、教科書を大事にする姿勢は重要です。

ただし、問題はその先です。

「よく読む」「しっかり読む」

だけで、本当に内容が定着するのか、という点です。

「よく読む」だけでは、定着しない

おそらく生徒たち自身も、薄々気づいているのではないかと思います。

「教科書を読んだ」だけでは、テスト本番で答えられないということを。

「ラーニングピラミッド」という考え方があります。

学習方法によって、どのくらい内容が定着しやすいかを示したものです。

一般的に「読むだけ」の学習は、定着しにくい方法だとされています。

私自身の実感としても、こちらの「ラーニングピラミッド」の考え方にはしっくりくるところがあります。

「アウトプット」を意識する

では、どのように勉強を進めていくことが重要なのか。

それが「アウトプット」です。

つまり、自分がどのくらい覚えているのかを、実際に「外へ出して確認する」ことです。

塾では、「テスト範囲のワークを3回解く」ように指示しています。

これは単に「たくさんやれ」という意味ではありません。

問題を解くことによって、

「覚えた内容が、実際に問題を答えられるところまで身についているかどうか」

を確認するためです。

つまり、「アウトプットをする」ということを、具体的な行動に落とし込んでいるのです。

教科書を読むのであれば、読んだあとが大切です。

「何が書かれていたか」
「どの言葉が太字になっていたか」
「どの部分が重要だったか」

これらを、教科書を閉じてから何も見ずに書き出してみる。

あるいは、誰かに説明してみる。

そうすることで、初めて「読んだ内容」が自分の中に残っていきます。

ただ目で追っているだけでは、勉強した気にはなっても、テストで使える力にはなりません。

まずは「解いてみる」

大事なのは、「まずは問題を解いてみる」という姿勢です。

慎重で、真面目な生徒ほど、問題演習を嫌がることがあります。

間違えるのが嫌なので、

「一通り覚えてから問題を解きます」

と言います。

そして、教科書を読んだり、ノートを見返したりすることに時間を費やしていきます。

こうした生徒の気持ちは、よく分かります。

実は私自身がそういうタイプでした。

間違えたくないから、できるだけ完璧にしてから問題を解きたい。

そう考えていました。

しかし、私の兄から

「バカだな~、お前は。そんなやり方していたら時間がいくらあっても足りないぞ」

「まず、問題解いちまうんだよ。それを繰り返していけば、自然と大事なところを覚えていくから」

という、手厳しいアドバイスを受けました。

「まあ、そんなもんか」

と思って、実際に問題演習を中心にやってみたところ、同じところを繰り返し解いていくうちに

「ここが、テストで聞かれるんだな」

ということが、何となくわかってきました。

その状態で教科書を読んでみると、確かに「太字」で書かれている。

「なるほど、テストで聞かれやすいから『太字』になっているんだな」

という感じで、教科書を読む「質」も高まったような気がします。

「アウトプット」することで、「インプット」の質が高まる

効率的に勉強を進めるには、

「まず問題を解いてしまう」

ことが大切です。

解いてみると、自分が分かっていないところがはっきりします。

「この用語が出てこなかった」
「理解していると思っていたけれど、書けなかった」
「似たような言葉と迷ってしまった」

こうした弱点は、問題を解かなければ見えてきません。

そして、自分の弱点が分かった状態で教科書を読むと、インプットの質が大きく変わります。

ただ何となく読むのではなく、「ここが問題で聞かれやすいのか」と意識しながら読めるようになるからです。

インプットとアウトプットは別々のものではありません。

「アウトプット」をすることで、自分に必要な「インプット」が見えてくるのです。

「アウトプット」して確認する

テスト勉強で大切なのは、

「わかったつもり」
「覚えたつもり」

から抜け出すことです。

そのためには、ただ「教科書を読む」だけでは不十分です。

「何も見ずに書く」
「問題を解く」
「人に説明する」

という形で、必ず外に出して確認する必要があります。

そこまで確認して初めて有効な「テスト勉強」になります。

これからの勉強では、ぜひ「アウトプット」を意識してほしいと思います。

「読むだけ」の勉強から、「解いて確認する」勉強へ。

この行動の切り替えができると、「テスト勉強の質」は大きく向上します。

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