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「基礎を身につける」とは何か

2026/10/14

「基礎を身につける」

よく、

「まずは基礎を身につけよう」

という言葉を使います。

では、勉強における

「基礎を身につける」

とは、具体的にどういうことなのでしょうか。

「覚える」

最近、改めて考えてみると、結局のところ、

「覚えること」

に尽きるのではないか、という気がしています。

漢字や語彙
英単語
英文法
計算方法
理科や社会の基本用語

こうしたものを覚えていなければ、その先の学習に進むことはできません。

特に英語を教えていると、それを強く感じます。

先生が、

「この単語はこういう意味です」
「この文法はこういう形です」

と説明することはできます。

しかし、説明を聞いた生徒が、

「へえ、そうなんだ」

と思っただけでは、その生徒は何も身につけていません。

単語を覚える。
文法の形を覚える。
文章を読んだり問題を解いた時に、自分で説明できる。

そのような状態になって、初めて「基礎が身についた」と言えるのだと思います。

結局、教える側がどれだけわかりやすく説明しても、受け取る側が覚えていかなければ、真の成長は望めません。

だからこそ、小中学生の時期には、

「どれだけ覚えさせるか」

ということが、とても大切なのではないでしょうか。

AIが発達したとしても

最近は、

「AIが発達すれば、知識を覚える必要はなくなる」

という意見もあります。

わからないことがあれば、AIに聞けばいい。
知識そのものより、それを活用する力の方が重要だ。

確かに、一理あると思います。

ただ、私はむしろ、

「AI時代だからこそ、基礎知識が必要になるのではないか」

という感じがしています。

AIが出した答えは、本当に正しいのか。
どこかおかしくないか。

自分の知識と照らし合わせて判断できるかどうか。

そもそも基礎知識がなければ、それを確かめることができません。

AIがもっともらしい間違いを言ったとしても、

「そうなんだ」

と、そのまま信じてしまう可能性があります。

つまり、知識がなければ、

AIを使っているつもりが、AIに使われる側になってしまう。

そんなことも起こり得るのではないでしょうか。

そう考えると、これからの時代は、

「若いうちにどれだけ基礎学力を身につけたか」

によって、大人になってからの差が、むしろ大きく広がっていってしまうような気がしています。

知識がある人は、AIを使ってさらに考えることができる。

一方で、知識がない人は、AIの答えをそのまま受け取るだけになってしまう。

その差は、かなり大きいと思います。

「王道」を歩む

学問の土台になるのは、どれだけAIが発達しようとも

「覚えること」

だと思います。

地道に英単語や漢字を覚える。
計算問題を繰り返し解く。
理科や社会の用語を覚える。

こうした地道な勉強を、生徒たちはあまりやりたがりません。

もっと楽な方法。
もっと効率のいい方法。
もっと簡単に点数を上げる方法。

そういうものを求めているような気がします。

しかし、

「地道に覚える努力なくして、真の学力を身につけることは難しい」

私はそう思っています。

学問における基礎とは何か。

それはまず、

「覚える」

こと。

非常に地味です。

でも、その地味な積み重ねこそが、その後の「考える力」や「活用する力」の支えになります。

生徒たちには、横道にそれることなく

「覚える」

という「学問の王道」をしっかりと歩んでいってほしいと思っています。

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