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大学入学共通テスト(仮)その2

2017/5/19

昨日の続きです。
2020年からセンター試験がなくなり、
「大学入学共通テスト(仮)」が実施されます。
その一環で、英語については
「外部業者の試験を活用する」という方針が出されました。
完全に外部業者に委託するのか、
平行して試験を実施するのか、
結論は1か月後に出るそうですが、
いずれにしろこれまで以上に
「英語資格(英検、TOEIC、TOEFL等)」
の重要性が増してくることは確実です。
ただ、センター試験の代替として全面的に
英語資格の結果を用いるのは、少し危険な気がしています。
例えば英検を例に挙げると、
3級は中学3年相当の内容、ということになっています。
では、3級に合格した生徒がみんな中3相当の英語力が
身についているかというと、必ずしもそうとは言い切れません。
むしろ、「中3相当の英語力はなくとも、3級に合格した」
子の方が多いという印象を受けます。
あくまでも「中学3年までの英語力」と
いうところまでの話なので、
高校になれば多少は状況は変わるのかもしれません。
ですが、おそらくは高校であっても
例えば「英検2級取得=高3英語相当の実力」
を担保することはできないような気がしています。
そのあたりのことは、既に大学入試センター側でも
十分考慮がなされていると思います。
なので、外部業者の結果を導入する場合は、
おそらく「スコアによるランク分け」が
なされるのではないかと思います。
同じ2級合格でも、
合格スコアギリギリで受かったのか、
高い合格スコアで受かったのか
によって、評価が大きく異なるようになると思われます。
ただ、いずれにしても「英語資格の結果」を導入する場合は、
統一的な実力の評価が難しくなります。
とりあえずは統一した問題も出題しつつ、
検定等でいい結果が出た場合には「英語資格の結果」を活用する、
という形での運用にするのがよいのではないか、と思います。

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