中3の英語勉強法
2017/6/15
中3になって英語の成績が伸び悩む生徒がいます。
中2まではある程度点数が取れていたのですが、
中3になって、がくんと点数が落ちるケースです。
原因としては、「単語」「熟語」「基本文」という基礎知識が
身についていない、ということが多いです。
ここでやってはいけないのが、
「中3になると長文問題の出題が増えて、
そこが全然できないから、長文問題を解く」
という練習です。
基礎が身についていないのに、
長文をいくら読んでも知識が定着しません。
高校入試に関しては(というよりも英語の勉強法としては)、
まずは基礎知識を覚える、という
地道な練習をすることが大事です。
こうした練習は成果が出るまで時間がかかります。
しかし、一度ある程度のレベルに達すれば、
多少練習量を減らしても、点数が安定するようになります。
中途半端に得意だった生徒は
こうした基礎知識の暗記練習を嫌がります。
ただ、いくら基礎知識がない状態で
長文問題を解いても実力はつきません。
以前、3年になって英語が伸び悩んだ生徒がいました。
基礎知識不足だと思ったので、
「単語」「熟語」「基本文」を覚えるように指導しましたが、
本人が聞く耳を持たず、長文問題ばかりやっていました。
「英語が得意だ」という意識から、
かなり長い時間を割いて勉強をしていましたが、
時間をかけた割に結果が出ませんでした。
逆に他の「数学」「理科」「社会」の方が点数が上がり、
英語で足を引っ張ってしまう、という始末…。
基礎知識が身についていない状態で、
どれだけ長文問題に時間を割いても
それはただ「意味の分からない英語を眺めているだけ」
になってしまいます。
先程の生徒にも、
「この文はどういう意味?」
「どんな文法が使われているの?」
「この熟語の訳し方は?」
と質問してもほとんど答えられませんでした。
基礎知識がしっかりと身についているかどうかは、
「中3の英語の平均点+20点」
が1つの目安になると思います。
「+20点」取れている子であれば、長文問題練習
に時間を割いてもいいと思います。
しかし、それでも長文を読むだけでなく、並行して
「単語」「熟語」「基本文」を覚える必要があります。
「+20点」取れない子であれば、
まずは基礎知識を覚えることです。
最初のうちは結果が出ずに苦しいですが、
伸び始めれば一気に伸びます。
そして、そのレベルを維持することができます。
英語で伸び悩んでいるお子様は
ぜひ「地道な」基礎知識の習得に努めてください。