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「自立」と「管理」

2018/11/26

先週から保護者面談をしています。
生徒の
「塾で見せる顔」と「家で見せる顔」の違いが
わかって、とても勉強になります。
塾にいる時は、みんな一生懸命勉強しています。
特にテスト前は必死に勉強しています。
自分はそういう姿しか見ていないので、
「みんな家でもこの調子で頑張っているだろう」
と何となく思っていた気がします。
しかし、保護者の方と話してみると
「家ではほとんど勉強していません…」
という声を数多く聞きました。
テスト前以外、
塾で勉強する時間は1週間の中の
ほんの数時間です。
普段は
「塾で勉強する「以外」の時間」
の方が多く、
その時間の使い方が重要に
なってきます。
今回「あれ…?」と思う
テスト結果が多いです。
それは「塾で勉強する「以外」の時間」
の使い方があまりよくなかった
からではないかな、
と思っています。
今思えば、何となく予兆はありました。
宿題で出していたことがしっかりと
できていなかったり、
前に練習した内容を確認してみたら
すっかり抜けてしまっていたり、
「ちょっと気を抜いているんじゃないかな…」
と思われる節はありました。
うちの塾は「自立」を謳っていますが、
その中ではかなり「管理」をする方だと
個人的には思っています。
「自立」は気をつけないと、単なる
「放任」につながってしまいます。
ただ、一から十まで「管理」をしてしまうと、
今度は「言われなければ何もできない」
人間になってしまいます。
2つの反する理念をどう両立するか。
これは「自立型」を掲げる塾の
永遠のテーマなのではないかと思います。
1つ言えることは
塾において、
主役は我々塾講師ではなく、保護者でもなく、
「生徒自身」である、
ということです。
京都大学の総長を務められた
平澤興先生の言葉の中に
「教育とは、生徒のやる気に火をつけること」
というものがあります。
やる気に火がついた人間は
周りがとやかく言わなくても
自分から成長を求めて努力していく。
そうした「きっかけ」を与えるのが
教育者の最大のつとめなのでは
ないかと思います。
その意味において、
生徒の「やる気」に火をつけられなかった
自分の至らなさを痛感しています。

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