目に見えないことにこそ
2019/11/14
最近読んだ本に、
このような言葉がありました。
「目に見えないこと」にこそ
物事の本質がある。
現代は「結果」を求められる時代
と言える気がします。
どのような形であれ
「結果」を出した人が勝者、
どれだけ努力を積み重ねても
「結果」が出せない人は敗者、
単純にそう割り切ってしまう傾向が
強いように思います。
また、「結果」が求められるスパンも
短くなってきているように思います。
例えばプロ野球の監督は
昔は「石の上にも3年」ということで、
どのような結果であっても
3年は任せる、というような風潮が
あったように思います。
ですが今は1年でも結果が出なければ
スパッと切られてしまう。
昭和な人間からすれば、
「世知辛い世の中だな」というように
感じます。
自分の仕事も同じです。
「テストの結果」が第一。
点数が上がっている時は「当たり前」。
下がり始めたら「別の塾にします。」
そうしたことが日常的に起こります。
それはどの業種もそうなのかも知れません。
ただ、教育にはどうしても
「時間がかかる」という側面があります。
生徒に今日かけた言葉が、
その時には理解できなくても
数年後、もしかしたら数十年後、
その生徒に響く。
そうしたことがあるように思います。
実際に、自分も学校の先生の言葉が、
その時にはわからなかった意味が、
数十年経ってから響いてくる、
という経験があります。
一方で目に見える、短期的な結果を
追求することも大事です。
世の中には色々な塾がありますが、
「私達はテストの点数は追求しません」
という理念の下で指導されている
塾もたくさんあります。
ただ、それは一歩間違えると
「生徒の結果が出なくても問題ない」
という甘えにつながってしまう恐れがあります。
どこに重きを置くかがその塾の個性だと思います。
ただ、私自身は
「無益なものに命を燃やすのが、人間本来の姿」
という言葉にグッとくるような
人間だと感じています。