英語、書けたほうがいいんじゃない?
2021/2/15
以前の記事でも触れたのですが、
4月から中学校の教科書が変わり、
英語が難しくなります。
塾の先生同士のセミナーでも
「来年度の英語について、いかに対応していくか」
という点はよく話題になります。
みんな、手探りの状態ですが、
一応に危機感を持っています。
一方、実際に小学校で英語を習っている
小学5、6年生に英語の様子を聞くと、
「会話やリスニング中心なので楽しい」
「あまり書くことはしない」
「テストもそんなに難しくはない」
といった声を聞きます。
「英語に苦手意識がない」という意味では
非常にいい傾向だと思うのですが、
話を聞いているとあまりにも
「お遊戯」的な傾向が強い気がするので、
「中学に入ってから、小学校とのギャップで
苦労するのではないか…」
と心配しています。
中学校のテストは「筆記」中心です。
この先、テスト形式は変わっていく
のかもしれませんが、
当分は記述中心で進むのではないかと
思われます。
小学生の様子を見ていると、
昔に比べて「聞く」ことは
鍛えられている気がするのですが、
「書く」ことについては、
あまり鍛えられていないように思います。
例えば「英語で1~10を言ってみて」と聞くと、
大抵の生徒は答えられます。
ですが、
「じゃあ、次はそれを書いてみて」
と言うと、正確に書ける生徒はほとんど
いなくなります。
「音」ではわかっているが、
「スペル」が出てこない。
こうしたことはよくあります。
「学校で英語の勉強をしたけれど、
全然話せるようにならなかった。」
こうした批判をもとに、今の英語教育は
「聞く」「話す」を中心に組み立てられている
ように思います。
ただ今の時代、「グーグル」に聞けば
簡単な英語であれば答えてもらえます。
日本語で「〇〇 英語」と検索すれば
単語の意味や文の意味は出てきます。
スピーカーをクリックすれば音も出ます。
こうした状況を踏まえると、
「流暢な発音はあまりいらないんじゃ…」
という気がしてきます。
それよりも正確な単語のスペルを
記憶できたほうが、正確に検索できて、
欲しい情報が得られるんじゃないか。
そんな気もしています。
子どもたちの将来をみすえて
「会話中心」の指導内容にしたところ、
技術の進歩がそれをカバーし、
むしろこれからの時代においては
「読む」「書く」能力の方が
英語の技能として求められる。
あまり確信はありませんが、
何となくそのようになっていくような
気がしています。
なので、「テスト対策」という意味もありますが、
逆に「将来英語で困らない」
ようにするという点でも
今から「書く力」を養っておこう。
そう思っています。
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