ズルをしても
2021/9/2
生徒の宿題をチェックしていると「あぁ、これは答えを見てやったな」というのは、よくわかります。
男の子などは「ちゃちゃっと」豪快にやってあるので、「塾に来る直前に、あわててやって来たな」というのがすぐわかります。
一方、女の子の場合は丁寧にやってあるため、一見するときちんとやってあるように見えます。
でもちょっと難しめの問題で、「苦戦するかな」と思って出した宿題が「全部○」だったりすると、「あぁ、写したな」というのがわかります。
小学生の「ズル」はわかりやすいですが、高学年になってくると生徒の方も「知恵」をつけてきます。
特に「ある程度勉強ができる」生徒は要注意です。
勉強が苦手な生徒は、ある意味「正々堂々?」答えを写してくるので「お前、答え見てやって来ただろう!」というのがわかりやすいです。
ただ、勉強がそこそこできる生徒は「ずる賢く」なっているので、わざと間違えをおりまぜてみたり、「ちょっと苦戦して解いてきました」という風の「工夫」をしてくるので、ちょっとわかりにくくなってきます。
「そんなところに頭を使うのであれば、きちんとやればいいのに…」と思いますが、ズルを覚えた生徒はなかなかきちんとやらないように思います。
ただ、ズルをしてごまかしたとしても、いずれバレる時が来ます。
ある生徒がいました。
その生徒の宿題は「かなり胡散臭い」内容でした。例えば数学は、一見するときちんとやってあるように見えるのですが、あまりにも○が多いのです。
直感では「これは答えを写しているな」というのがわかりました。ただ、本人に聞くと「ちゃんとやりました」との返答。
実際に生徒のズルを現行犯で見ているわけではないので、「まぁ、信じるか」という形でしばらく様子を見ました。
しばらくしてテストがありました。「宿題であれだけできているから、問題ないだろう」と思っていたのですが、テストはボロボロでした。特に計算がボロボロでした。
宿題ではあれだけ「できていた」のに、テストではできない。ここで、「ズル」をしていたことがはっきりと明らかになりました。
僕らが小さい頃は、おじいちゃんおばあちゃんから、「誰も見ていないと思っていても、お天道様は見ている」と言われました。
その言葉は今も生きていると思います。
「天知る、地知る、人知る、我知る」
「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、自分自身も気をつけないといけないな。そう思いました。
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