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「感想」から見えること

2022/1/17

中学生には、毎回授業が終わった後に、授業の「感想」を書いてもらっています。

そこには「個性」が現れるので、非常に興味深いです。

どれだけ表面を取り繕っていても

書いてある内容は、人それぞれです。

真面目に授業の感想を書いている生徒もいれば、毎回同じことを繰り返し書いている生徒もいます。

毎回同じことを書いている生徒は、「人が見ていないところでは手を抜くタイプ」だろうな、と思います。

「感想」をどれだけ真剣に書こうが手を抜こうが、すぐに何か「利益」となるわけではありません。

ただこうした「ちょっとしたところ」でも、手を抜かずにきちんと書くことができる生徒というのは、「最終的に、周りからの信頼を得ることができる」タイプかな、という風に思います。

逆に、現時点でどれだけ「成績がいい」生徒であっても、こうした「ちょっとしたところ」「人が見ていないところ」「すぐに自分にとって利益とならなさそうなところ」で手を抜く生徒は、これから先、どこかで必ず苦労するんだろうな…。そんな風に思います。

目立つ「誤字」「脱字」

また「感想」を見ていて目立つのは「誤字」「脱字」です。

書いてある内容については、何も言うことはありません。ですが、「誤字」「脱字」を見つけたら、必ず指摘して直すように注意しています。

これから高校、大学と先に進むにつれて、内容が高度になっていきます。

そうした中では、内容の方の指摘に手一杯で、あまり細かいミスというのは指摘される機会が少なくなるように思います。

ただ、学生時代が終わり、一度社会に出てしまうと、今度は内容も大事ですが、「体裁」といったものの方が大事になってきます。

若いうちであれば見逃されますが、大人になってから「誤字」「脱字」をしてしまうと、それは「恥」となってしまいます。

生徒が大人になった時に「恥」をかかないようにしておきたい。

それには、今、中学の段階で直しておく必要がある。そう思って見ています。

もしここで見過ごしてしまうと、この先、大人になるまで指摘されないままで終わってしまう。

なので、「感想」をチェックする場合には、内容以上に「誤字」「脱字」をなくすように意識しています。

大人になった時に

生徒たちの書いたものを見ていると、何となくその子が「大人になった時」を想像してしまいます。

書いてある内容ももちろん大事ですが、「大人になった時に恥をかかないような文」を書けるようにしておきたい。

なので、内容も大事ですが、「誤字」「脱字」が少しでもなくなるように、今後も指摘していこうと思います。

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