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令和4年度長野県公立高校入試感想(総評)

2022/3/17

先日終わった、令和4年度の長野県公立高校入試の問題を解いた感想を述べていこうと思います。

今日は総評です。


※数学についてはこちら
※英語についてはこちら
※理科についてはこちら
※社会についてはこちら
※国語についてはこちら

合計点は下がると予想

まず、各教科の平均点予想です。

国語:50~55点(57.6)
社会:60~65点(63.5)
数学:45~50点(51.9)
理科:50~55点(56.8)
英語:55~60点(59.9)
合計:260~270点(289.7)

※( )は昨年の平均点

「国語」「数学」「理科」は下がり、「社会」「英語」は昨年並み。

「合計点は20点くらい下がる」

と予想しています。

あくまで「参考値」ということで、お考えください。

なお、昨年の「実際の点数」と「自分の予想」の違いは、

国語:57.6点(65)△7.4
社会:63.5点(65)△1.5
数学:51.9点(60)△8.1
理科:56.8点(55)+1.8
英語:59.9点(55)+4.9
5科:289.7点(300)△10.3
※( )内が予想点

という結果でした。

5年前の水準に戻る

ここ数年、入試問題は簡単な問題が続いていました。

それと比べると、今年は全体的に「難しい問題だったなぁ」という印象でした。

260点台の平均点と予想していますが、直近ですと、平成29年度の入試問題の平均点が「263.4点」でした。

ここ数年の、「易しい入試問題」の傾向はストップして、「5年前の水準に戻った」という印象です。

どうもこのくらいの平均点を目標にしているのではないかな、という気がしています。

「各教科50点、5科250点」

これが目安なのかな、と。確かにちょうど真ん中なので、わかりやすいです。

が、現場で生徒の実力を見ている感覚からすると、「この点数だとちょっと高すぎるかな」という気がしています。

「各教科60点、合計300点」

このくらいの点数が、受験生全員の生徒の実力を図る上では、一番バランスがいいと思っています。

なので、「ここ2、3年くらいの難易度のままでいってほしいな…」と思っていましたが…。

今年の入試問題を見て、5年前に逆戻りしたような気がします。

これからの受験生へ

まだ入試結果も出ていない段階なので、実際どうなるかわかりません。

が、来年以降も今年程度の難易度(難しい)の入試問題が出題される、と仮定して話をします。

今後、以下の点を意識して、準備をしていく必要があると思います。

①文系科目の強化
②「本質的な理解」
③できるだけ「先取り」

①文系科目の強化

今年の入試は「英語と社会でどれだけ点数を稼げたかで決まる」、と予想しています。

また、今年に限らず、数学や理科と比べて、英語と社会は点数が取りやすい教科だと言えます。

いかにこの2教科(できれば国語もプラスして3教科)で安定的に点数を取れるか。

特に上位校(深志、県ヶ丘、蟻ヶ崎)を狙う生徒は、この3教科の出来によって進路が決まると思っています。

英語、社会を伸ばすには「地道に覚える」。これが一番です。

着実に努力を積み重ねてほしいです。

②「本質的な理解」

数学や理科に関しては、「本質的な理解」をすることが大事です。

わかりやすく言うと、「なぜそうなるのか?」を意識することです。

特に数学の問題を毎年解いていて思うのですが、「長野県の入試は、小手先だけのテクニックだけ覚えても、通用しないな」ということです。

自分の目から見て、数学が苦手な生徒というのは、とにかく「自分で考える」ということをしません。

「とりあえず解ければいいんでしょ」
「このパターンでやればいいんでしょ」

というように、常に「楽をする」方向で物事をとらえているような感覚です。

そうではなくて「なぜそうなるのか?」という点をもっと意識してほしいです。

この「なぜ?」を突き詰めることができる生徒が、数学や理科でも安定して実力を発揮できると思います。

③できるだけ「先取り」

多くの受験生が、当初の「志望校」に進むことが難しいです。

だいたい志望校を下げて、合格していくというケースが多いのが現実です。

そんな中でも、「第一志望」の高校に合格していく生徒もいます。

そんな生徒たちの共通点。それは「英語の先取り」にあると思います。

「志望通り」に進学した生徒のほとんどが、「英語の先取り」をしていて、英語を得意にしていたように思います。

一方で、2年生までは調子がよかったものの、3年になって伸び悩む生徒は、「英語」を苦手にしていた印象です。

「英語の不調分を、数学でカバーする」

このような生徒は、中3になると苦労している印象が強いです。

個人で予習をしていくのはなかなか難しいですが、今は無料でもしっかりした動画授業がたくさんあります。

また、単語だけであれば、先に覚えてしまう、という手もあります。

英検も3級が中3相当の内容なので、英検で出てくる文法をしっかりと押さえておけば、文法の勉強になると思います。

これらのものを上手に利用して、英語は学校の授業よりも先に進められると、有利になると思います。

あと、個人的には「社会(歴史)」の先取りもおすすめです。

先取りと言っても、難しい勉強をするわけではありません。

「歴史マンガ」を読むだけです。

自分は歴史マンガを小さい頃から読んでいました。当時は気づいていませんでしたが、今振り返ると、歴史についてはかなりマンガによって鍛えられたと思います。

歴史嫌いの人は「気になるところ」から読むのがオススメです。

私も最初は「戦国時代」のところばかり読んでいましたが、それから徐々に色々な時代に興味を持って、対象が広がっていきました。

頭っから読もうとすると挫折します。なので、気になるところから読み始めるのをオススメします。

先んずれば人を制す

いずれにしても、人よりも早く、地道に努力を始めた人が勝つのが「受験勉強」です。

「先んずれば人を制す」です。

安曇野市の中学は、すでに春休みに入っていると思います。

特に受験生(2年生)は1日1日を無駄にしないようにして、今から3年生の準備を始めてほしいと思います。

☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。

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