基礎を教えるのは難しい

2022/4/15

年度の始めでは、どの学年でも基本的なこと、いわゆる「基礎事項」を学びます。

一般的に「基礎事項は簡単」と思えます。

たしかに、慣れてくれば「当たり前じゃん」と思うことがほとんどです。

ですが、「まったく知らない」人にとっては、「基礎事項」といっても理解するのを難しく感じることはあります。

今の中１の生徒は、まさにそのような状態ではないかと思います。

教えるのが難しい

このような「まだ何も知らない」１年生に、基礎事項を教えるのは、意外に難しかったりします。

最近思ったのは、「自然数」と「整数」についての説明です。

中学数学の、本当に最初に教える内容ですが、これを何も知らない１年生にきちんと教えようとすると、これがなかなか難しい。

２・３年生であれば、すでに使いこなしていて、ある程度慣れています。なので、くわしく説明する必要はありません。

ですが、１年生はまっさらな状態です。

この状態の生徒たちに、どのように教えれば一番しっくりくるのか。

教えながら生徒の反応を見ていても、イマイチしっくり来ていない部分がある。

「これはマズイな…」

そう感じたので、他の先生の授業動画を見て、勉強し直しています。

３月までは、受験生を中心に応用問題ついての説明が中心でした。

４月になると、基本的な事項の説明に切り替えなければなりません。

この落差に合わせていくのが、なかなか難しいです。

「当たり前」に思っていることが、実は一番難しいのかもしれません。

自分にとっては「当たり前」だと感じていることを、いかに上手に知らない人に伝えられるか。

そこに指導者としての力量が問われているような気がします。