やっぱりキツイ、Unit5
2022/9/5
安曇野市の中学では、英語の教科書として「ニューホライズン」を使用しています。
私が中学の時(堀金中)も「ニューホライズン」でした。
おそらくこの30年、安曇野市の中学では、ずっと変わらずに「ニューホライズン」を使用しているのだろうと思います。
そんな「ニューホライズン」ですが、我々が中学の時と比べると、かなり「難しく」なっています。
なので、「今の中学生は、覚えることが多くて大変だな…」と思います。
また、数年前に教育指導要領が変わった影響で、文法が下の学年へと下りてきています。
そのため、非常に「教えづらい」教科書になってしまったように思います。
「動名詞」を説明したくとも…
その中でも、一番教えづらいと思うのが中1の「unit5」です。
こちらでは、文法として「前置詞」「動名詞」「不規則動詞」が出てきます。
いま正に安曇野市の中1はこの単元を学んでいるのですが、とにかく教えづらい!
「前置詞」はいいのですが、問題なのが、「動名詞」「不規則動詞」です。
まず、「動名詞」をどのように説明するか。
文法的には「動詞が名詞のように働く」という説明になるかと思います。
ですが、中1の1学期までしか終わったいない生徒に「動詞」「名詞」と言っても、ピンと来ない生徒がほとんどです。
そもそも国語でもまだ「動詞」「名詞」の違いを教わっていないと思います。
このような生徒たちに、どのように「動名詞」を説明すればいいのか。毎回困ってしまいます。
「動名詞」は中2でも習うようになっています。
なので、今まで通り中2でまとめて習う形にすればよかったのに…。
なんでわざわざ中1に持ってきたのだろう…。
教えるたびに、そう思います。
なぜ「不規則動詞」?
次に「不規則動詞」です。
これも説明に困ります。
まず「現在形」と「過去形」という話をしたいのですが、「過去形」の基本形は「動詞にedをつける」です。
それをかっ飛ばして、いきなり「不規則動詞」が出てきてしまいます。
今までの流れだと、
「現在形の説明→過去形の説明→不規則動詞の説明」
と、順番に説明することができました。
ですが、いきなり「不規則動詞」が出てくると、「過去形ってなんだろう?」という部分をあいまいにしたまま、教えなければなりません。
仮に「過去形の説明」をしても、「ここは後で習う(今回のテストには出ない)」ということがわかると、生徒は今の時点で真剣に覚えようとはしません。
なので、とりあえず不規則動詞をそのまま覚えてもらうしかなくなります。
過去形を早い段階に持ってくるのはいいとしても、なんで「不規則動詞」をわざわざ持ってきたのか?
普通の「過去形」じゃダメだったのかな…、と思います。
過去形は中1の終わりに習います。
だったらそこでまとめてやった方がいいのに…。
そう思います。
ぐねってる
今回の教科書改訂によって、教科書の文法はかなり「ぐねってる」と感じています。
とにかくあっちこっちに文法が散在している感じがして、まぁ教えづらいです。
これで生徒の英語が上達すれば文句はありませんが、教えるこちら側が混乱しているくらいなので、学ぶ生徒側は「どうなのかな…」と思います。
はっきり言って「あんまり成果は見られないだろうな…」というのが、現場で教えている者の感想です。
次の学習指導要領の変更の際、今回の英語の変更について、どのような評価を下すのか。
注目して見守ろうと思っています。
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