研修に参加して
2022/10/18
日曜日に行われた研修に参加しました。
場所が「熊本」だったので、行くのが大変だったのですが、
「今のままだと、同じことを毎年繰り返すだけで終わってしまう」
という危機感と、
「他の先生から刺激を受けなければ、自分の視野が狭くなってしまう」
という思いから、行ってきました。
他県の先生方の話を色々とうかがうことができ、非常に勉強になりました。
以下、思ったことをまとめます。
高校入試は「二極化」するという予想
「熊本県内の公立高校入試の状況」についての話を聞きました。
熊本県内の公立高校は、「熊本市内」の高校の倍率は1倍を超えるのですが、それ以外の地域の高校は、「定員割れ」という状況だそうです。
これは長野県の中信地区でも、同じような状況と言えるな、と思いました。
松本市内の高校(深志、県ヶ丘、蟻ヶ崎、美須々)の倍率は、おそらく今後も1倍を超えると思います。
ですが、それ以外の高校については、「定員割れ」となる。
そうした傾向は、今後さらに強まっていくのではないかと思われます。
「勉強量」の違い
今回お話いただいた、熊本県の塾の先生のところの受験生の勉強量は、
・春期講習→1日4時間
・夏期講習→1日6時間
・冬期講習→1日最大10時間
という目安で、取り組ませているそうです。
この話を聞き、「う~ん…」と思ってしまいました。
果たしてこれだけの努力ができている生徒が、うちの塾、ひいては周辺の中学にどれだけいるのか?
「高校入試」だけを考えるのであれば、同じ地域の争いなので、そこまで差はつかないかもしれません。
ですが、「大学入試」まで考えると、
かたや「1日10時間」
かたや「1日2時間」
の生徒が、大学進学をかけて争うわけです。
どちらの生徒が勝つのか。火を見るよりも明らかだと思います。
「将来のビジョン」について考えさせる
また、「高校入試で終わり」ではなく、
「いかに大学入試、さらにその先の人生」
まで見据えて指導されている、という話をうかがいました。
この部分が、自塾ではまだまだできていないところだな、と思います。
目の前の「高校入試」で手一杯になってしまい、その先について全く考えることが出来ない。
そのため、「高校入学」がゴールになってしまい、高校に入学した途端に「燃え尽きて」勉強をやらなくなってしまう。
そうした高校生が多いと思います。
こうした流れは、我々が高校の時から全く変わっていません。
「悪しき伝統」と言えます。
こうした流れを変えたいと思っているのですが、なかなか難しいです。
「せめて自分の塾の卒業生だけでも…」
と思って、話をしていますが、自分の思いが通じているな、と感じられることは少ないです。
とある塾の先生の教室では、
「高2の1学期までに英検2級取得」
を課題として設けているそうです。
早い段階で英検2級を取る。できれば準1級まで取得できる状況を作っていく。
そうすることで、受験生になった時に「英語以外」の教科に集中できる環境を整えておく。
そうしているそうです。
「勉強量」「意識」で負ける、長野県の高校生が、大学進学でどれだけ太刀打ちできるのか。
それを考えると、何とも言えない気持ちになりました。
やるべきことはたくさんある
話を聞いて、
「自分にはやるべきことが、まだまだたくさんあるな」
ということを痛感しました。
熊本は遠かったですが、足を運んだ甲斐がありました。
自分自身が、まだまだ甘いということを感じました。
一気によくなることはないです。
ですが、日々努力して、少しでもいい状況になるように、今後も努めていきたい。
そう思いました。
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