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コツをつかむ

2023/1/27

3学期期末テストのテスト範囲が出てきています。

安曇野市の中学2年生の数学では、「証明」がテスト範囲に入っている学校がほとんどです。

というわけで、テストに備えて生徒には「証明」の練習をしてもらっているのですが、なかなか苦戦しています。

苦手な生徒は、まず「型」を覚える

「証明」は、色々なことを自分で書く必要があるので、

「何を、どのように書いていけばいいかわからない」

というのが、難しい点だと思います。

ですが、何度か問題を解いていくと、基本的な部分に関しては「型」のようなものがあります。

苦手な生徒は、まずはこの「型」をそのまま覚えてしまいましょう。

「型」を覚えられれば、あとは「三角形の合同条件」を覚えておけば、基本的な証明問題はある程度解けるようになります。

入試レベルの問題に対応するためには

問題なのは、その先。

基本的な「型」は身についていて、「ある程度の問題は解ける」生徒です。

入試になってくると、こうした「型」だけ覚えていては解けない問題が出ます。

そのため、定期テストではある程度「証明」が解けていたとしても、中3になってから太刀打ちできなくなる生徒が多いです。

その理由は、

「コツ」がつかめていない

からです。

入試レベルの証明を解いていくと、「同じような考え方」を使って証明させる問題に何度も出くわします。

「この考え方を使って解けばいいんだな」

と気づく。

こうした「コツ」をつかむことができると、証明問題はかなり解きやすくなります。

今の問題集は非常によくできていて、そうした「ポイント」をきちんと説明した問題が用意されています。

生徒にそうした「ポイント」を説明するのですが、反応は鈍い。

口では

「わかりました」
「解説読んだら理解できました」

と言いますが、

「じゃあ、どこがポイントになるのか、説明してみて」

と、さらに突っ込んで質問してみると答えられない。

この状態では、テストで「証明」が解ける状態とは言えません。

こうした経験をする度に、

「どれだけ生徒に『コツ』を教えようとしても、身につかないんだな」

という風に思いました。

「コツ」をつかむには

結局、こうした「コツ」をつかむには

「自分で気づくまで、繰り返し練習する」

しかないのだと思います。

人から聞いた「コツ」はすぐに忘れてしまう。

だけど、自分で苦労して気づいた「コツ」は、その先何年経っても忘れない。

「ラクして手に入る知識は、失うのもまた早い」

ということなのだと思います。

「コツをつかむ」というのは、勉強に限らず、仕事など、何をする上でも非常に大事なことだと思います。

なので、こうした勉強を通して、

「どのようにすれば『コツ』をつかむことができるのか」

という、自分なりの「やり方」を、見つけて欲しい。

そう願っています。

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