他県の入試問題を解いてみて
2023/4/5
富山県の入試問題を解く機会があったので、解いてみました。
正直
「高校の入試問題なんて、そんなに違いはないだろう」
と思っていたのですが、一通り解いてみると、
「県によって、意外に特徴があるのかな」
という気がしました。
また、他県の入試問題を解くことで、
「長野県の入試問題の特徴」
も、よりはっきりと感じることができました。
普段は長野県の問題しか解いていなかっったので、「当たり前」だと思っていたものが、実は「当たり前」ではなかったのかも…、ということに気づきました。
以下、長野県の入試問題の「特徴」についてまとめてみたいと思います。
長野県の入試の特徴
①「読む量」が多い
まず感じたのは、富山県の入試問題は、全体的に「そんなに読む量が多くない」ということでした。
特に数学を解いていてそう感じました。
長野県の問題は、数学であってもけっこう読み込まないと、勘違いをして、間違えをする心配があります。
そういった部分の「気苦労」というものは、富山県の問題の方が少ない印象でした。
富山の問題は「素直な感じ」で、長野の問題は「ちょっと意地悪」。
そんな印象を受けました。
②「初見」の問題が多い
次に感じたのは、富山県の問題は解いていて
「これはどこかで解いたことがあるような気がする」
という感じを受けることが多かったです。
一方、長野県の問題の場合、パッと見た時に
「なんじゃ、これは…?」
と感じる問題がいくつかあります。
よくよく読んでみると
「ああ、これはきっと『あのこと』を聞く問題だな」
と理解できるのですが、一瞬面食らう事が多いのは、長野県の入試問題の方が多い気がしました。
③細かい「記述」の問題が多い
富山県の入試問題と比べると、長野県の入試問題は
「ちょこちょこ書かせる」
問題が多い気がしました。
「ここで記述」
「また記述」
そう感じるのは、長野県の入試問題の方が多い気がします。
一方、富山県の入試問題では、英語と国語で最後に「ドンッ」と書かせる問題があります。
「自分の考えを長文で表現する」能力を問われるのが、富山県の大きな特徴のような気がしました。
「同じ記述でも、求められる力は違うんだな」
ということを、感じました。
「初見」の経験をさせる
他県の入試問題を解いてみて、改めて長野県の入試問題の「特徴」を感じることができました。
それを踏まえて思ったのは、
「いかに『初見の問題』を解く経験をさせるか」
ということです。
「定期テスト対策」ということで、各学校の「過去問」をコピーして配っている。
そういう対応をしている塾はあると思います。
確かに「似たような問題」が出題されることもあるので、そちらの方が「定期テスト」では点数が取れるのかもしれません。
ですが、「入試本番」では、見たことがない問題に遭遇する可能性が高いのが、長野県の入試問題です。
「テストに出そうな、似たような問題ばかりを解いて準備をすることに慣れた」
生徒の場合、入試本番で慌てることになるのではないか。
そんなことを思いました。
いかに「本質」を押さえた理解をさせていくか。
長野県の指導者には、この点が問われているのかな。
そんなことを思いました。
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