難しくなる?定期試験
2023/5/23
先週1学期中間テストがあった学校の、答案が返ってきています。
1学期中間テストは、「一番点数が取りやすいテスト」でもあります。
特に中学に上がったばかりの1年生にとっては、比較的解きやすい内容となります。
なのでこちらも、多少高めの結果を想定しています。
ですが、今回はちょっと予想とは違う感じです。
難しい…
テストが返ってきた生徒の結果を見ているのですが、
「想定よりも低い」
と感じる生徒がいます。
この生徒が、
「あまり勉強していなかった」
ということであれば、「努力不足だよね」と思うのですが、ある程度がんばっていた生徒の結果が、思ったよりも振るわない。
「このくらいの勉強をしていれば、だいたいこのくらいの点数になるだろう」
という予測が立つのですが、今回、それよりも低い結果の生徒が多い。
理由を知りたくて、テストを見せてもらったのですが、
「テスト内容が難しくなっている…」
ということを感じました。
数年前から、徐々に
「定期試験の難易度が上がっている」
ということは、数年前からなんとなく思っていました。
「自分たちが中学生だった頃と比べると、だいぶ解きにくくなっているな」
と思っていました。
理由は「記述の量が増えた」からです。
例えば数学であれば、我々の頃は
「計算ができて、問題が解ければ、だいたいの問題に対応できる」
という感じでした。
ですが、現在の定期試験では、それに加えて
「なぜそのようなことがいえるのか?」
といった「理由」の部分までを説明させるところまで要求されています。
これが、中1の最初のテストから出題されているため、以前と比べると、点数が取りにくくなっているように思います。
歴代2番目の難易度
最近、仲間の塾の先生の「セミナー」を受講しました。
その際、講師の方がおっしゃったのが、
「今の学習指導要領の難易度は、戦後2番目に難しい」
とのことでした。
今の生徒たちは、
「我々が学生の頃よりも、難しい学習内容に取り組んでいる」
ということです。
そうした事実を踏まえた上で、今後指導をしていかなければならない。
そう思いました。
また、自分自身もそうなのですが、保護者の方と面談をしていても
「自分たちの中学の頃は…」
というように、「以前」と比べることを、大人はついついしてしまいます。
ですが、「この感覚も危険だな」と思いました。
生徒たちの方が、難しい内容に取り組んでいるわけです。
そうした状況を知らずに、安易に過去の経験を押しつけるのは危険だな。
そう思いました。
塾講師というものは、気を抜けば
「過去の経験・感覚」
に頼りがちになってしまう部分があります。
「自分はそういうことはない」
と思っていましたが、まだまだ考えが甘かったように思います。
生徒にきちんとした指導をするために、まずは私自身が、勉強しなければならない。
そのことを思いました。
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