「原理原則」の徹底
2023/5/22
町田ゼルビア躍進の訳
最近、ネットでこちらの記事を読みました。
J2町田の快進撃の理由! たった数ヵ月で再生させた黒田剛監督の『原理原則の徹底』とは
サッカーJ2リーグで、現在首位に立っている町田ゼルビアの監督、黒田監督についての記事でした。
サッカーに詳しい方ならご存知だと思いますが、黒田監督といえば、これまで「青森山田高校」の監督として有名な方でした。
青森山田高校を全国区のサッカー部に育て上げた名将です。
高校サッカーの指導者として名を馳せた監督が、「プロのサッカーチーム」の監督として指揮を取る。
その手腕に注目が集まっていましたが、現在、町田ゼルビアは首位を快走しています。
町田ゼルビアといえば、一度もJ1に昇格したことがないチーム。
J2でも、それほど目立った存在ではありませんでした(昨年は22チーム中15位)。
そんなチームを、短期間で変貌させ、首位に導いている黒田監督。
どのような指導をしているのか、非常に興味を持って、この記事を見ました。
失点の原因は「原理原則」の不徹底にあり
黒田監督は言います。
「失点シーンを分析すると、高校生でも知っているような『原理原則』を怠ったために、失点をしているケースが多い。」
プロの選手であっても、高校生であっても、「やるべきこと、徹底すべきこと」は同じ。
そうした姿勢で、「原理原則の徹底」を図ったところ、チームが結果を残すようになっていったようです。
短期間で、チームを劇的に改善したので、
「何か特別なことをしたのではないか」
と思っていたのですが、実際に行ったことは、高校生にも指導していたような「原理原則の徹底」という訳です。
優秀な指導者に共通している点
この記事を見て、
「優秀な指導者には、共通点がある」
ということを思いました。
それは
「基本的な部分を徹底することができる」
ということです。
「基礎・基本が大事」ということは、指導者であれば、ほとんどの人が口にすると思います。
ですが、それを「徹底する」ことができる指導者は限られるように思います。
「徹底する」というのは、
「結果が出るようになるまで、選手たちに落とし込むことができる」
ということだと思います。
結果を残せる「名将」というと、何か特別な指導方法があるのではないか。そう思ってしまいます。
ですが、実際には、誰もが知っているようなことを指導しているに過ぎない。
ただ、「選手に落とし込ませる」という部分が徹底している。
そこが違うのではないか。そう思いました。
勉強もまた同じ
「勉強」についても同じだと思います。
指導者がすべきことは
「簡単な解き方」
「特別なテクニック」
といったものを伝えることではなく、
「原理原則について、生徒が腹の底から理解するまで落とし込む」
そうした事ができる指導者、生徒の「態度変容」を促すことができる指導者が、「いい指導者」といえる。
今回のこの記事を見て、そのようなことを思いました。
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