20年後の君へ
2023/5/31
全然話を聞いてない…
生徒に指導をしていると、
「こいつ、全然俺の話、聞いてないな」
と思うことがあります。
こちらが「よかれ」と思って話していることも、生徒たちからすれば
「口うるさいおっさんの小言」
とでも感じるのでしょう。
生きてきた時間が全然違うわけなので、それはある意味、仕方ない部分もあるように思います。
我が身を振り返ってみても、自分が中学生の時に、説教などされようものなら
「うるさいジジイだなぁ…」
と不遜にも思っていました。
いつの時代も
「口うるさい大人」と
「それをいやいや聞く若者」
という構図は、変わらないのだと思います。
未来の「君」へ
そうはいっても、大事なことは、生徒に伝わってほしい。
なので、生徒が半分聞き流しているような場合には、
「『20年後の君』に話をしている」
というように思うようにしています。
「言葉」とは不思議なもので、その時にはなんとも思わなかったことが、後になって、効いてくることがあります。
私自身も、学生時代、聞き流していたような話が、この歳になって、やけに思い出される、というようなことがあります。
教育とは難しいものです。
子どもたちに「うける」言葉もあります。
ただ、そうした言葉は、時間が経つと忘れられてしまいます。
一方、その時には「うるさいな」「ほっとけよ」と思われた言葉が、後になって「そういえば、そんなこと言われたな…」と思い出すことがあります。
「子どもウケ」ばかりを気にしていたら、その時はよくても、後になって、何も残るものがなかった。
そのような教育では、虚しいと思います。
大事なことを伝えようという「想い」。それがあれば、時空を超えて、相手に伝わることはあるのだと思います。
「このクソガキ、俺の言うことを素直に聞け!」
と心の中で思いつつ、「いつかは伝わるといいな」と思いながら、これからも生徒たちに「説教」し続けようと思います。
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