大学合格実績から見る高校の強みと課題(松本県ヶ丘編)
2023/7/21
これまで、何回かに分けて、中信地区の高校を中心に、「大学合格実績」についての記事を書いてきました。
その中で、大学進学における、各高校の「現在地」と「課題」というものが見えてきたように思います。
そこで、中信地区の高校の「強み」と「課題」について、自分なりの考えをまとめてみたいと思います。
※前回記事
今日は「松本県ヶ丘」です。
松本県ヶ丘の「強み」
①現役合格が多い
②国公立大学の合格者割合が高い
県ヶ丘の強みは「現役合格」です。
深志は
「浪人してでも、偏差値が上の高校を目指す」
という雰囲気が強いように思います。
一方、県ヶ丘は
「現役で進学できる大学に進学する」
という傾向が強いのかな、という気がします。
また、国公立大学への進学も多いです。
「自分の実力を客観的に把握して、堅実に進路を決める」
これが県ヶ丘の強さだと思います。
松本県ヶ丘の「課題」
①難関大学への実績が物足りない
②「理系」が弱い
一方、課題としては
「難関大学への実績が物足りない」
ということが挙げられます。
先に上げた「強み」が、よく言えば「堅実」となるのですが、悪く言えば「高い目標に挑戦しない」という風にも見えてしまいます。
国公立、私立ともに、もう少し難関大学への合格者数が増えてくるといいな、と思っています。
また、深志と比べると「理系」が弱いのかな、という気がします。
これは、理系の実力者が深志に進学してしまうので、ある程度仕方ない面もあります。
ただ、県ヶ丘は以前の「英語科」を「探究科」に変更し、文系だけでなく、理系人材の獲得もできるような入試に変更しました。
厳しい見方をすると、それがうまく機能していないのかな、という気がします。
実際に、初年度は「探究科」から「信大医学部」の合格者が出ましたが、それ以降は出ていないと記憶しています。
元々探究科を作った背景として
「信大医学部合格者を出す」
という目標があったという話を聞いています。
そうした当初の目的からすると、ちょっと探究科の理系は苦戦しているように思います。
県ヶ丘の理系、特に探究科の生徒にはなお一層の奮起を期待したいところです。
まとめ
最後に、松本県ヶ丘の「強み」と「課題」をまとめると
強み
①現役合格が多い
②国公立大学の合格者割合が高い
課題
①難関大学への実績が物足りない
②「理系」が弱い
となります。
となります。
この傾向が、来年以降変化するのか。
見守っていきたいと思います。
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