応用問題といっても
2023/9/8
「応用問題」とは
総合テストは、問題の難易度が上がります。
いわゆる「応用問題」と言われるものです。
一口に「応用問題」と言いますが、ではこうした「応用問題」に対して、どのように対応すればいいか。
まずは「応用問題」の性質をきちんと把握しておく必要があります。
「応用問題」の性質は、大きく2つに分けることができるかな、と思います。
タイプ1「基礎的な知識が積み重なっている」
タイプ2「聞かれている内容自体難しい」
タイプ1.基礎的な知識が積み重なっている
「基礎的な知識が積み重なっている」
というのは、問題としては複雑に入り組んでいるのですが、1つ1つ分解して見ると、「基礎的な知識」が組み合わさっているだけで、1つ1つ進めていければ、最終的に答えにたどり着ける、という性質の問題です。
長野県の高校入試の場合、実はほとんどがこのタイプの「応用問題」ということができると思います。
タイプ2.聞かれている内容自体が難しい
「聞かれている内容自体が難しい」
というのは、レベルの高い知識、発想力がなければ解けない、という問題です。
難しい「単語」や「言い回し」が多く掲載されていて、基本的な知識だけで対応することが難しい。
今年の長野県の高校入試の「英語」はこれに当たるのかな、という感じです。
ですが、こうしたタイプの応用問題は、「長野県の高校入試ではあまり出題されない」というのが個人的な感想です。
ですので、長野県の高校入試を考えた場合、「タイプ1.基礎的な知識が積み重なっている」問題に対する対策をしていくことが重要だと思っています。
「タイプ1」の対処法
では、「タイプ1」の問題に対して、どのように対処していけばいいか。
ポイントは2つ
1.徹底的に基礎固めをする
2.色々な過去問を解く
まず必要であり、重要なのが、
「1.徹底的に基礎固めをする」
ということです。
ほとんどの生徒が総合テストで点数を落としますが、その原因を一言で言えば
「基礎不足」
ということになります。
基礎的な知識が身についていない、あるいはあいまいなため、応用問題を見ても、どう進めていいかがわからない。
こうしたケースがほとんどです。
なので、受験生はまず「基礎固め」をすることが重要です。
英語であれば「単語」「文法」
数学であれば「計算」「公式」
国語であれば「漢字」「文法」
理社であれば「基礎知識」
これらを、反復練習して「覚える」ことです。
次に、ある程度基礎が固まってきたら、
「2.色々な過去問を解く」
段階に移行します。
基礎知識が固まってきても、「それをどのように活かしていけばいいかがわからない」となる場合があります。
例えば、英語の「文法」。
「文法問題」として出題されると答えられるのですが、長文問題に組み込まれていると、「その文法が使われている」ということが見抜けない。
こうしたケースが出てきます。
「インプットした知識が、アウトプットできない」
状態だといえます。
このような場合は、過去問を解いて「アウトプットの仕方」を学ぶ必要があります。
「この問題に対しては、この知識を使えばいいんだな」
ということを、過去問演習を通して押さえていく。
これができるようになってくると、解ける問題が増えてきます。
闇雲に解かない
現時点での受験生のほとんどが「基礎不足」の状態です。
なので、まずは徹底して「基礎固め」をしてほしいと思います。
よくいるのが、
「総合テストでは、応用問題が出る」
といって、ひたすら過去問の応用問題ばかりを解く生徒です。
基礎が固まっていない生徒がこれをやっても、ほとんど成長しません。
現時点で過去問の応用問題を解いてもいい生徒の目安は
「総合テスト400点以上」あるいは
「合計点が、平均点+160点以上」
を取れている生徒です。
このくらいの実力の生徒であれば、「十分に基礎力はある」と判断できます。
ですが、こうした生徒は「各学校で数名」だと思います。
なので、上記の条件を満たしていない生徒は、今の時期は「地道な基礎固め」をすべきです。
何事にも「うまい話」はありません。
「甘い言葉」に騙されて、意味のない勉強をするのか。
「厳しい現実」を正面から見据えて、地道に基礎固めをするのか。
「本物を見抜く目」というものを、受験勉強を通じて養ってほしいと思います。
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