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高校進学と、小学生の時の学力

2023/9/27

小学校高学年である程度読める

小学生を指導していると、

「この生徒の今の学習状況だと、だいたいこのあたりの高校に進学するかな」

という「未来予測」みたいなものができます。

多くの方は

「中3の受験生になってから勉強すれば、受験に間に合う」

と考えています。

ですが実際は、

「もっと前の段階で、大まかな進路は決まってしまっている」

という現実があります。

個人的には、

「小学5年時の学習状況」

を見れば、大まかな進路は見えてくると感じています。

そこで、高校入試から逆算して、

「小学生時代に、どのくらいの学力を身につけておけばいいか」

について、大まかな目安を挙げてみたいと思います。

松本三校レベル

まず「深志」「県ヶ丘」「蟻ヶ崎」に進学する生徒です。

これらの高校に進学する生徒の、小学生時の学習状況の特徴は

・漢字はほぼ習得(漢字テスト90点以上)
・読書を苦にしない、あるいは好き
・算数・国語のテストはほぼ90点以上
・計算がきちんと身についている
(・英語を先取りしている)

といった感じです。

「小学校で習う内容は、9割以上身につけている生徒」

こうした生徒が、松本三校を狙うポテンシャルを持っている生徒ということができると思います。

ここから、中学に入ってからの努力具合によって、進路がわかれていく、というイメージです。

これにプラスして「飛び道具」を持っている生徒は、「県ヶ丘」や「深志」へ進学する可能性が高まります。

「飛び道具」というのは、例えば

・歴史がめっちゃ好き
・算数が超得意
・小学生で英検3級取得

のように、同年代の子達と比べて、飛び抜けて高いスキルを身につけている場合を言います。

こうした生徒は「県ヶ丘」「深志」というレベルまで到達できる可能性が高いです。

平均点くらいのレベル

偏差値50付近の、いわゆる「平均点」くらいの高校に進学する生徒の特徴は

・漢字はある程度習得(漢字テスト80点以上)
・算数・国語のテストは80点以上
・算数が一通り身についている

といった感じです。

「大きなつまづきはなく、小学校で習った内容は8割くらい身についている」

こうした生徒が、「美須々」「豊科」に進学しています。

たまに

「小学校の時は、そんなに勉強に苦労しなかったので、もっと上を目指せると思っていたのですが…」

というお話を聞くことがあります。

ですが、実際に生徒を指導してみると、

「もう少し、小学校の時の内容を詰めておいてほしかったな…」

と感じることがあります。

「基本的なことは『知って』いるけれども、きちんと『身につく』ところまでは練習できていない」

平均点くらいの高校に進学する生徒は、こうした子が多い気がします。

8割未満の生徒

小学校の「国語」「算数」で、8割未満の習得率の場合、「平均点」以上の高校に進学する可能性は、かなり低くなります。

小学校の「70点」と中学校の「70点」では、意味合いがかなり違います。

中学校の「70点」は「まずまず」という感じです。

一方で小学校の「70点」は、「どこかに抜けがある」という感じです。

「きちんと身についていない」と言い換えてもいいかもしれません。

なので、小学校の「70点」の場合は、注意する必要があります。

たまに同じ感覚でいる保護者の方がいらっしゃいますが、この違いは認識しておいた方がいいと思います。

しっかりと「積み上げ」を!

以上述べてきたように、小学校の学習状況で、ある程度の進路は決まってしまいます。

特に「国語」「算数」に関しては、小学校時代にどれだけしっかりと身につけておくかどうかによって、中学以降の伸びが変わってきます。

「今は特に大きな問題がないから大丈夫」
「困ったら対策すればいい」

という考えでいると、後になって間に合わなくなることの方が多いです。

小学生をお持ちのご家庭の皆様は、油断せず、今のうちからしっかりと勉強を「積み上げて」いくようにしていただきたいと思います。

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