算数・数学で大事なのは〇〇
2024/1/25
算数や数学で必要な力
算数や数学の問題を解く時に、「一番必要とされる能力」とはなんでしょうか?
「ひらめき」でしょうか、あるいは「才能」でしょうか。
私は
「試行錯誤する力」
ではないか、と考えています。
算数はよかったが…
「小学生の時の算数は得意だったけれども、中学に入ってから数学で伸び悩む」
という生徒が、一定数います。
こうした生徒は、ある程度の基礎力はあるのですが、
「自分であれこれ工夫しながら考えて、答えを導き出す」
という部分が鍛えられていない気がします。
簡単に解ける問題ばかり解いていたため、難しい問題について、あれこれと考えて解く経験が少ない。
こうした生徒は、中学に入って伸びなくなっているように思います。
小学校で習う内容は「基本的」な内容が多いです。
なので、ある程度回数をこなすことで、あまり考えずに解けます。
ですが、たまに、少し難しい問題や、「どうしてそうした計算をすると、答えが出るのか」がわかりにくい問題が出てきます。
その時に、「なんとなく」で済ませてしまうのか。
自分なりにあれこれと考えて、納得して理解していくのか。
ここができるかできないかで、中学に入ってからの伸びが大きく変わると思います。
中3でも点数が下がらない生徒
中学に入ると、特に3年生になってから急に数学が難しくなります。
1・2年の頃は、「授業で習った」あるいは「問題集に載っていた」問題と似たような問題が出てきます。
「見たことがある」問題なので、繰り返し練習しておけば、十分に対応できます。
ですが、3年になると、「今までに解いたことがないような」問題がバンバン出てきます。
そうした問題が出てくると、「どう対応していいかわからない」ということで、点数を落としていく生徒がほとんどです。
ただ、その中で、1・2年の時とほとんど変わらない結果を取り続ける生徒が、各学年でだいたい2,3名存在します。
そうした生徒は、おそらく
「なぜそのような解き方をするのか」
という点を、小学生の頃から自分なりに考えて解くクセがついているのではないか。
そう思います。
なので、「見たことがない」ような問題が出題されても、あれこれと試行錯誤しながら、正解を導けるのだと思います。
「間違える」問題に慣れておく
特に小学生で、算数の基礎力がある生徒が、さらに成長していくには
「間違える」
「わからない」
という問題に出会うことが、非常に大事です。
「間違える」「わからない」問題に対峙した時、そこでどのような姿勢をとるのか。
「難しいし、あまり習っていないからもういいや」
といって諦めてしまう生徒は、その後の伸びは期待できません。
「どうしてこのような答えになるのだろう」
「この解答の式の意味は、一体何なのだろう」
と、あれこれと考えられる生徒は、後で伸びる可能性があると言えます。
塾に通っている小学生の中には、ある程度算数の実力がある生徒がいます。
そうした生徒には、あえてちょっと難しい問題を出しています。
「どのような反応をするかな」
と思って見ています。
すぐに答えを聞きたがる生徒もいますが、中にはこちらの期待通り、あれこれと「試行錯誤」しながら、自分で答えを出そうと努力してくれる子もいます。
そうした子は、最初のうちは、うまく答えが出せませんでしたが、最近はかなり慣れてきて、間違えなくなってきました。
この先、中学に入ってから、どのように成長していくのか。
非常に楽しみにしています。
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