合格は「ゴール」ではない
2024/1/30
私立高校の合格者
私立高校の合格者が出てきました。
嬉しそうにしている生徒たちの様子を見ていると、
「無事に進路が決まってよかったな」
と思います。
その一方で、
「高校に進学してから、はたして授業についていけるだろうか…」
という不安も生じます。
高校に合格し進路が確定すれば、長くきつかった受験生活が終わります。
今まで「合格するまでは」と我慢していた「重し」がなくなります。
そうすると、今までのように張り詰めた状態で勉強をすることはなくなります。
周りも「せっかく合格したのだから、今までのように根を詰めてやらなくても」ということで甘くなります。
その結果、一切勉強しなくなり、せっかく入学した高校で勉強についていけず、3年間、無駄に過ごしてしまう。
そういうことはよくあります。
生徒たちには、「高校入試」で燃え尽きてほしくない。
そう思っているので、常に
「高校合格は『ゴール』ではない」
ということを言い続けています。
高校生活を実りあるものに
「せっかく受験も終わったのだから、少しのんびりしたい」
それは当然の感情だと思います。
ですが、まったく勉強を「0」にすることだけは避けてほしい。
そう思っています。
今はまだ、高校に受かったばかりで、先のことは考えられなくても仕方がないと思います。
ですが、高校に進学した先も、人生は続きます。
というよりも、その先の人生の方が、圧倒的に長い。
「高校合格」の熱狂が収まったら、少し落ち着いて、「この先の人生」について、考えてみてほしい。
「自分はどのようなことがしたいのか」
「自分は何が好きなのか」
「どのような仕事があるのか」
そうしたことを、色々と考えてみてほしい。
もし想像するのが難しければ、身近にいる人の中で、
「こういう人みたいになりたいな」
という、憧れのようなものでもいい。
そうした「未来の自分像」というものを、描いてみてほしいと思います。
そして、高校に進学しても勉強を継続してほしい。
中学に比べれば、高校は「同じくらいの学力」の子供たちが集まっています。
なので、「少しの努力」によって、成績上位にもなります。
また、その逆もありえます。
塾を卒業していった先輩の中には、高校入試で思うような結果にならなかった子が、高校3年間がんばって、大学入試で花開いた。
そうしたケースもたくさんあります。
せっかく縁あってお世話になることが決まった高校です。
高校生活を、自らの頭で考えて行動し、努力をして、実りある3年間にすることを願っています。
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