問題を解くのが「上手な子」と「下手な子」
2024/7/17
生徒の様子を見ていると
当塾は「生徒が問題を解く」時間が多いのが特徴です。
なので、生徒の問題演習をする様子を見る機会が多いのですが、色々な生徒を見ていると問題を解くのが
「上手な子」
「下手な子」
がいるな、ということを感じます。
「上手な子」は成績も良く、結果を出すのも速い。
「下手な子」は成績がイマイチで、結果もなかなか出ない。
「問題の解き方」という部分で、大きく学力に差がつくと感じています。
「上手な子」の特徴
「上手な子」の特徴は
①何も見ずに解いている
②答え合わせが丁寧
③解答をしっかり読み込んでいる
④わからない時は答えを見て確認
です。
「①何も見ずに解いている」とは、
教科書や答えといった、ヒントになるものを一切見ないで解いている
ということです。
「テスト本番を意識して練習している」
ということが言えます。
「②答え合わせが丁寧」とは、
正確に答え合わせができている、ということです。これができない生徒が想像以上に多い。
特に自分が間違えたところについては、しっかりと直しています。
「自分の解答に関して、興味を持っている」
という姿勢がうかがえます。
「③解答をしっかり読み込んでいる」とは、
間違えたところはもちろんのこと、あっていた部分についても、解説がある問題に関してはきちんと確認しています。
ただ「○だったからOK」というのではなく、
「なぜ正解だったのか」
という点まで、きちんと確認しています。
「④わからない時は答えを見て確認」とは、
特に数学など、考えてもわからない問題については、あまり時間をかけずにサッと答えを見て確認しています。
「この問題については、このような流れで解いていけばいいんだな」
という点を確認し、次に解く時に、解答と同じ流れで解けるかどうかをチェックする。
こうした動作ができています。
「下手な子」の特徴
「下手な子」の特徴は、その反対です。
①答えやヒントを見ながら解いている
②答え合わせが雑
③解答を読まない
④わからない時はずっと考えている(ふりをしている)
「①答えやヒントを見ながら解いている」とは、
教科書を見たり、答えやヒントをチラチラ見ながら解いている
ということになります。
テストで言えば「カンニング」と同じことを、日頃の勉強でもしていることになります。
これでは、「何も見ずに問題を解く」テスト本番で、問題が解けるようになるわけがありません。
「②答え合わせが雑」とは、
ただ○×をつけただけで終わっている。
あるいは
解答は書いてあるが、なぐり書きで、何を書いたのか、自分でも判別できない
ということです。
「問題を解いたら」ノルマは終了。
「自分の解答には、全く興味がない」という様子に見えます。
「③解答を読まない」とは、文字通りそのままです。
「自分の解答に、全く興味がない」ので、どこが間違っていたのか、どのように解けばいいか、という点を調べようという姿勢がありません。
そのため、同じような問題で、同じような間違えを繰り返し続けます。
「④わからない時はずっと考えている(ふりをしている)」とは、
難しい問題の時に、そこでずっと止まってしまって、動かなくなってしまう
ということです。
一見すると「考えている」ように見えるので、いいことのように思えます。
ですが、よ~く見てみると、「問題と真剣に向き合って考えている」ということはなく、
キョロキョロしてみたり
シャープペンをいじってみたり
手いたずらをしてみたり
と、実際には「考えていない」状態のまま、フリーズしています。
困るのは、こうした生徒の場合、
アドバイスをしても聞き入れないことが多い
ということです。
「わからない時は、答えを見て解き方を確認した方がいいよ」
と言っても、なかなか確認しようとしない。
ずっと考えている「ふり」をする。
そして、結局解けずに終わる。
これだと、いつまで経っても解けるようにはなりません。
いかに「解き方」を覚えるか
入試というのは、突き詰めれば、
「いかに多くの解法を会得するか」
で決まります。
これは高校入試に限らず、大学入試でも同じです。
多くの東大生の「勉強方法」について、本を読んで学んできました。
が、みな一様に言っていたのが、上記の言葉でした。
解き方が「上手な子」は、「解法を身につける」のが速いです。
解き方が「下手な子」は、「解法を身につける」のが遅いです。
だから結果が出ないのだと思います。
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