好きこそものの上手なれ
2024/11/29
普通科か専門科か
進路の話をしていると、保護者の方より
「まだやることが決まっていないので、とりあえず高校は『普通科』がいいと思っている」
という話をよく聞きます。
ただ、その一方で、生徒に話をしてみると
「農業に興味がある」
「工業に興味がある」
というように、専門科の方に興味を示す生徒もいます。
この場合、どのように進路を決めていけばいいか。悩ましいところです。
普通科の方がバランスはいいが…
私は、以前はどちらかというと
「とりあえずは普通科に行っておけばいいのではないか」
という風に思っていました。
高校進学時点で、そこまで将来について考えている子はいない。
だったら、まずは普通科で3年間過ごす中で、自分のやりたいことを決めていけばいいのではないか。
そのように思っていました。
ただ、塾での進路指導を長年やっているうちに
「生徒が興味のあることをやらせるのが一番なのかな」
という風に、考えが変わってきました。
というのも
「なんとなく普通科」
に行った生徒は、
「なんとなく高校を卒業」し、
「なんとなく大学に進学」している子が多い印象を受けます。
その一方で、
「自分が興味がある」分野の専門科に行った生徒たちの方が
「がんばって大学まで行った」
「就職が決まって働いている」
というように、自分なりの道を歩めているような気がしたからです。
「好き」を極める
昭和の価値観では
「いい高校を出て、いい大学に入って、いい会社に入社する」
というのがもてはやされました。
ですが、令和の今、このような考え方は通用しないと思います。
それよりも
「自分の『好き』を極める」
ことの方が、結局はいい仕事に巡りあい、人生も充実するのではないか。
そのような気がしています。
もちろん、自分の「好き」を仕事にして、それでお金を稼ぐということは簡単なことではありません。
最低限、人よりも「努力する」ことが求められます。
ですが、その点を乗り越えられることができるのであれば、自分の興味に従って進んでいけばいい。
それが、最終的には自分の人生を充実させることになる。
そのような気がしています。
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