高校入試は、いずれなくなる
2025/4/8
半数以上が「定員割れ」
先日終わった長野県の公立高校入試。
その中で、一番印象に残ったのは
「倍率の低さ」
です。
当塾は安曇野市にあるので、「第4通学区」にあたります。
その中で、生徒たちの「志望校」として名前が挙がる高校は
塩尻志学館
田川
松本工業
松本県ヶ丘
松本美須々ヶ丘
松本深志
松本蟻ヶ崎
明科
豊科
南安曇農業
穂高商業
池田工業
大町岳陽
になります。
この中で、今年の入試において、定員以上の生徒が受験したのは「赤字」の高校、いわゆる「松本四校」だけです。
南安曇農業(南農)は生物工学コースが定員以上でしたが、他のコースで合格しており、高校全体としてみれば定員を割っています。
定員を割った高校に関しては、全員が合格していたようなので、
「松本四校以外の高校は、全入」
これが、今年の高校入試だったとも言えます。
競争倍率となっても
また、定員を満たした「松本四校」においても、その中での競争は、「かなりゆるい」ものだったのではないか。
そう予想しています。
当塾では、今年5名の生徒が蟻ヶ崎高校に合格しました。
各自の点数を聞いてみたところ
380点台 1名
370点台 2名
340点台 1名
330点台 1名
ということで、点数にかなり開きがありました。
一番点数が良かった生徒と、悪かった生徒の差が、ピッタリ「50点」。
この差はかなり大きいです。
正確な数字ではありませんが、偏差値でいえば「5」くらい違うような感覚です。
受験前の私の見立てでは、
「370点以上取った生徒は合格できそうだが、残りの生徒は厳しい」
というものでした。
ですが、結果的には全員合格。
この結果を受けて、
「蟻ヶ崎も、意外と入りやすいんだな」
ということを、正直思いました。
「倍率が高い」と言われている蟻ヶ崎でさえこのような感じだったので、おそらく他の高校でも、
「『厳しい』と思われていた生徒が、合格できた」
というケースが多かったのではないか。
そう予想しています。
高校「全入」時代へ
今後、高校の統合が予定されているので、高校の数は減ります。
ですが、それ以上に生徒の数も減ります。
今はまだ「松本四校」に関しては定員を充足していて、その状況はもう少し続くと予想していますが、それもいずれは終わるのではないか。
そう予想しています。
3年前には、松本深志の定員が割れました。
全国に視点を移せば、岡山の名門校「岡山朝日」高校が今年定員割れとなり、ニュースとなっていました。
そうした状況を見ていると、今のような「高校入試」というものは、いずれなくなるのだろう。
そう思わざるを得ません。
そうなってくると、我々のような「高校入試」を生業としている塾屋も、考え方を変えていかなければならない。
今のように「高校進学実績」を高らかに謳っていても、いずれは誰もが入れるようになるので、もはやその価値は無い。
そうなってくると「進学実績」の他に、生徒たちに何を提供することができるのか。
その部分を真剣に考えなければならない。
「遠い未来」のことのように考えていましたが、もうその時期に来ていることを、今年の入試倍率を見て、はっきりと感じました。
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