「ネイティブな発音」は必要なのか?
2025/10/7
英単語が「読めない」
1年生の英語の指導をしていると、
「英単語が読めない」
生徒が増えていると感じられるます。
「なんでこんなに読めないんだ…」
と思っていたのですが、最近、その理由がわかりました。
「カタカナ読み」の補助がなくなった、からです。
塾では「教科書ガイド」を使って、英語の授業をしていました。

こちらは、以前の「教科書ガイド」の内容です。
単語の横に「カタカナ」の読み方がついていました。
生徒たちは、こちらを参考にして英単語の読み方を覚えていたのだと思います。

こちらは、今年から新しくなった「教科書ガイド」の内容です。
単語の横にあった「カタカナ読み」の補助がなくなりました。
これによって、生徒たちは
「どのように読めばいいのか」
が、わからなくなっているのだと思います。
「ネイティブの発音」が聞けるが…
「カタカナ読み」の補助がなくなった代わりに、最新の教科書ガイドには「QRコード」がついています。
これを読み取れば、「ネイティブの発音」を聞くことができます。
「ネイティブの発音を聞くことによって、単語の発音の仕方がわかるから、『カタカナ読み』は不要」
おそらく、そういう結論になったのだと思います。
しかし、生徒を指導していて、これまで「QRコード」を使ったことはありません。
スマホをかざして、発音をチェックしている暇はありません。
また、「発音が良すぎる」と生徒は、
「今、なんと言ったんだろう?」
という風になって、その単語の読み方をきちんと認識できずにいます。
そういう時には、わざわざ「カタカナ読み」に直して、教えています。
こうした経験をしているので、
「流暢なネイティブの発音は、必要なのか?」
と思ってしまいます。
覚えられればいいけれど
確かにネイティブの、正確な発音が出来た方がいいと思います。
発音が悪くて、英語圏の方とのコミュニケーションに苦労した。
そうした経験をした方々が、
「子どもたちには、小さいうちから、正確な発音を身につけてほしい」
ということで、ネイティブな発音を推奨しているのだと思います。
ですが、現実には
「単語だけでは、読み方がわからず」
「ネイティブの発音を聞いても、何を言っているかがわからない」
という状況に、子どもたちはなっています。
また、「カタカナ読み」がある時は、英語が苦手な生徒も、なんとなく
「この単語は、こういう読みなんだろうな」
という、大まかな認識をすることができていたので、何とか英語の授業についていくことができました。
ですが、今年から「カタカナ読み」がなくなったので、英語が苦手な生徒は、
「早々に脱落している」
という印象を受けます。
果たして、そうした状況がいいことなのだろうか。
そのように感じています。
英語に限らず、今の学習指導要領は「理想」は高いのですが、
「現実」に即していない。
そのことを強く感じます。
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に挑戦しています。

興味のある方は、ぜひご協力いただければと思います。
よろしくお願いいたします。