数学は「計算力」で決まる
2025/12/15
「基礎」で止まる生徒がほとんど
数学は、理科と並んで中3になると「大幅に点数が下がる教科」です。
1・2年の定期テストは「基本的な」内容が中心です。
なので、基本的な部分の反復練習をしておけば、8割以上取ることは、実はそれほど難しくありません。
ですが、中3になると状況は一変します。
「1・2年で学んできた『基礎力』を前提にして考える」
ことが要求されます。
1・2年の時に
「ある程度点数が取れているから、それでいいや」
と思っていた生徒は、ここで脱落していきます。
「なぜそのような答えになるのか」
という部分を元にして、更に深く考え、応用的な問題にまで挑戦している。
そうした訓練を1・2年のうちからやっていた生徒は、中3になっても、数学の点数は下がりません。
ただ、ここまで数学を深く勉強できている生徒はほとんどいません。
全体の1割未満。深志に合格する生徒であっても、その域にまで達している生徒は少ない、というのが個人的な感触です。
基礎力不足
1割弱の「数学が得意」な生徒は安定して点数を取り、残りの9割強はテストの難易度によって点数が上下する。
このようないわば「どんぐりの背比べ」のような状況で、数学で差がつくのはどこか。
実はそれは「基礎力」ではないか。
私はそう思っています。
多くの受験生が
「中3になると応用問題が増えるので、応用問題の練習をしないといけない」
と考え、過去問を中心に応用問題の演習に取り組みます。
そのこと自体は悪くありません。
ただ、そのような中で生徒から質問が出る、多くの部分が実は
「基礎力不足によるもの」
だったりします。
「いやいや、この基礎がわかっていない状態で、応用問題は解けないだろ」
と思ったり
「基礎が身についていないから、説明しても、たぶんしっくりこないだろうな」
と感じたりすることが多いです。
なので、多くの受験生は、過去問のような応用問題を解いても
「ただ解いただけ」
になってしまって、身にならない。
基礎が身についていないので、その知識を応用することができず
「全く同じ問題が出れば解けるが、ちょっと形を変えられると対応できない」
ということになるのだと思います。
計算がそもそもあやしい
特に「基礎力のなさ」を感じられることとして
「計算力のなさ」
が感じられます。
「この問題が解けない」
といって見てみると、式や考え方はあっている。
でも答えが出ない。
で、詳しく見ていくと、途中の計算で間違っている。
それが見つけられない。
計算力がないために
「『解き方』がそもそも違うのか」
「解き方は合っているが、『計算』で間違えているだけなのか」
の判断ができない。
そうした生徒が多いです。
なので、受験生であっても
「計算力を高める」
ということが、重要です。
また、受験戦略という面からも
「難しい問題が解けるか」
でつく差よりも
「計算力の有無」
でつく差の方が、大きく差がつくと思います。
実際に、東京都の問題でしたが、
「分数の文字の計算」の正答率が3割程度
という結果が出ています。
生徒たちの状況を見ていても、おそらくそれは長野県であっても同様の結果になると考えています。
「教科書」の反復練習
では、どのように計算力を高めていくか。
結局、それには「反復練習」しかないのだろうと思います。
私自身の受験生時代を振り返ってみると、一時期応用問題ばかりを解いていたため、計算問題で間違えが増えた時がありました。
そこで「計算」を安定させるために何をしたか。
「教科書の章末問題で、計算の問題」
を中1から中3まで片っ端から解きました。
これをやったことによって、
・自分のミスのクセ
・どのように解けば、速く解けるか
ということを自分なりに分析でき、それで計算は安定するようになりました。
さらに副次的効果として、応用問題を解いていて解けない時に
「計算で間違えている可能性は低いから、おそらく考え方が違うのだろう」
というように、間違えを見つける際の時間を短縮することができるようになりました。
その結果、自分の間違えの修正能力が上がり、応用問題への対応力も上がったと思っています。
受験生が今の時期に計算練習ばかりするのは、時間的に厳しいと思います。
ですが、計算力が安定すれば、数学の成績も安定します。
計算力を上げるには、地道な「反復練習」しかありません。
1日の中で短くていいので時間を作って、練習してほしいと思います。
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