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猿田塾

AI時代の塾の姿

2026/2/16

AI時代、塾の役割はどう変わるのか

AIの急速な普及・進歩によって「塾の存在意義」は、大きな転換点を迎えているように感じています。

これまで塾といえば「勉強を教える場所」というイメージが一般的でした。

しかし今、その「教える」という役割が、AIによって代替されつつあります。

実際に生徒指導の現場でAIを活用していると、知識量、説明の幅広さ、そして「要望に応じていくらでも噛み砕いて説明できる柔軟性」という点で、AIは極めて優秀です。

もし説明が分かりにくければ、「もっと簡単に」「小学生にもわかるように」と追加指示を出せばよい。

人間の講師が「なんとかわかりやすく…」とウンウン唸って考えるよりも、AIに次から次へと質問してしまった方が、素早く最適解に到達できる。

そのような場面は今後ますます増えていくと思われます。

そう考えると、「教えること」を主軸とする塾は、今後厳しい立場に立たされる可能性があります。

では、塾は不要になるのか?

では、「塾」は今後なくなっていくのでしょうか。

結論から言えば、そうはならないと考えています。

理由は単純です。

多くの子どもは「自ら進んで勉強しない」からです。

確かに一部の優秀な生徒は、AIを渡されれば、自分でどんどん勉強を進めていくでしょう。

しかし大多数の子どもにとっては、AIを渡されても使いこなせない。

勉強に活用しようと思っても、何を質問していいかわからず、思考停止に陥る。

あるいは学習に向かわず、別のことに時間を費やしてしまう。

結果、「ゲーム」や「SNS」にハマって、ダラダラとするのがオチでしょう。

ここに、塾の存在意義があります。

同年代の子どもたちを一つの場所に集め、同じ方向を向かせる。

「学ぶ空気」をつくり、一定の強制力を持たせる。

この「場の力」は、AIでは代替できません。

これからの塾は「教える側」ではない

では、塾は今後どのように役割を変えていかなければならないのでしょうか。

私の考えは明確です。

塾は「教える側」から「確認する側」へシフトする

AIが答えを出す時代において重要なのは、

「その答えの内容を、生徒が本当に理解しているかどうか」

です。

AIの解答をそのままコピペしているのか、自分の言葉で説明できるのか。

それを対話の中で見抜き、問い返し、理解の深さを測る。

これがこれからの塾の本質的な仕事になるのではないか、と考えています。

極端な言い方をすれば、「生徒に教える」のではなく、「生徒から教わる」。

生徒に学んだことを語らせ、その内容を精査する。

そこに人間の役割があるように感じています。

詰め込み教育は本当に不要になるのか

AIの時代になると、

「答えはAIが出してくれるのだから、学校で学ぶ5教科の知識なんて、覚えたって意味がない」

という意見があります。

しかし、私は逆だと感じています。

AIを使っていて痛感するのは、「言語力」の差です。

どれだけ「具体的」で「的確な」指示を出せるか。

その精度によって、AIの回答は大きく変わります。

つまり、国語力・英語力といった「言語力」がこれまで以上に重要になります。

さらに、AIの答えが正しいかどうかを判断するには、基礎知識が不可欠です。

そうした基礎知識に基づく理解力がなければ、人はAIに「使われる側」になってしまいます。

だからこそ、小中学生のうちにしっかりと基礎学力を身につけておく。

むしろこれからの時代は、そうした人材が価値を増すのではないか。

そのように考えています。

AIと相性がいい子、そうでない子

AIは、もともと学習が得意な子とは非常に相性が良いツールのように思います。

しかし、つまずきの多い子どもにとっては、AIの提示する最適ルートが必ずしも最適解とは限りません。

AIは「理論上の最短距離」を提示します。

しかし子どもは感情を持っています。

疲れ、飽き、拒否感を抱きます。

どこまで戻らせるべきか。
どこは妥協してよいか。
今は立て直しを優先すべきか。

この判断は、現場で子どもと向き合う人間にしかできません。

塾はなくならない。但し、変われない塾は滅びる

「教える」役割はAIに委ねる。

一方、塾は「学ばせる環境」と「理解の確認」に特化していく。

また、基礎学力、とりわけ「言語力」の重要性はむしろ高まる。

そのような未来予測を、私はしています。

これからの時代、「AI」を活用せずに生きていくことは難しい。

であれば、いかに「効果的に」活用できるように「AIスキル」を身につけさせるか。

AIを使いこなせる子どもを育てるには、AIに任せきりにするのではなく、

「AIを道具として扱えるだけの土台」

を育てる必要があります。

その土台づくりと、学びの場の構築。

ここに、これからの塾の価値があるのではないでしょうか。

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