小中学生の勉強には「電子書籍」と「紙」どちらが向いているのか
2026/5/12
「電子書籍」と「紙」
最近読んだ雑誌の中で、脳科学を研究されている川島隆太先生の、このような言葉がありました。
「本は紙、デジタルのどちらで読むべきかという議論は、科学の世界ではすでに決着がついています。これは明らかに紙でなくてはダメです」
一方で、教育行政においては「デジタル教科書」の導入を進めている。
実際のところ、小中学生の勉強においては、どちらがよいのだろうか。
気になったので、AIを駆使して、「科学的な研究結果」を調べてみました。
「紙」の方がよさそう
結論から言うと、小中学生の勉強には、基本的に「紙」の方が向いていると考えられます。
もちろん電子書籍にも良さはあります。
が、勉強の中心として考えるなら、今のところ紙の方が有利だと言えそうです。
まず大きいのは、内容の理解しやすさです。
研究では、
「長い文章を読んで内容を理解したり、要点をつかんだりする場面では、紙の方がやや有利になる傾向がある」
とされています。
小中学生の勉強は、ただ文字を追うだけではなく、
「何が大事なのか」
「どういう流れで書かれているのか」
を考えながら読む必要があります。
国語の説明文、社会や理科の教科書などは、まさにその典型です。
こうした学習では、紙の方が落ち着いて読みやすく、集中もできるので、理解も安定しやすいようです。
また、紙は全体像をつかみやすいという強みもあります。
「この内容は前のページにあったな」
「この図は右上に載っていたな」
といった感覚は、紙の方がつかみやすいものです。
これは意外と大事で、勉強では「どこに何があったか」を手がかりにしながら覚えることがよくあります。
ページをめくる感覚や、本全体の厚みなど、五感を使って読めるのも、記憶を助ける一つの要素になっているのです。
「電子書籍」の弱点
さらに、小中学生にとって見逃せないのが「集中のしやすさ」です。
電子機器は色々なことができる反面、どうしても気が散りやすくなります。
通知が来る、他のアプリが気になる、つい別のことをやり始める。
大人でもありがちなことですから、自己管理がまだ難しい子どもなら、なおさらです。
勉強で必要なのは
「一つのことに集中すること」
です。
その点では、余計な刺激が少ない紙の方が有利だと思います。
目の負担も気になるところです。
画面を長時間見続けると、目が疲れたり、集中が切れたりしやすくなります。
タブレット学習をしていると、本人は頑張っているつもりでも、実際にはかなり疲れていることがあります。
特に、勉強時間が長くなる中学生では、この差がじわじわ効いてきます。
紙の教材は、こうした負担が比較的少なく、長時間の学習にも向いています。
電子書籍は「補助」
では、「電子書籍には価値がないのか」というと、そうとも言い切れません。
電子書籍には、検索がしやすい、辞書機能が使える、持ち運びやすい、文字を拡大できる、といった利点があります。
「英単語の意味をすぐに調べたい時」
「移動時間に短い文章を読みたい時」
「たくさんの資料を持ち歩きたい時」
などにはとても便利です。
つまり、電子書籍は「紙の代わり」というより、紙の学習を助ける「補助道具」として使うのが効果的だと思います。
「紙」がまだまだ主力
私としては、小中学生の勉強では、
教科書、問題集など、じっくりと読むべき本については「紙」が中心
漢字や英単語などをさっと調べる、画像など、視覚で確認したいものを読む、など短時間で確認するものは「電子書籍」
こうした使い分けが、一番効果的で現実的だと思います。
小中学生のうちは、まず紙で
「しっかりと読む力、考える力、集中する力」
を育てることが大切だと思います。
電子か紙か、どちらか一方にかたよって決める必要はありません。
科学技術の進歩を、積極的に教育に導入していく姿勢も必要です。
ただ、勉強の主役はやはり「紙」。
「電子」はそのサポート役。
今のところ、これが科学的にも一番納得しやすい答えではないかと思います。
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