「全力を尽くす」仕組みをつくる
2026/6/11
「万病に効く薬」
稲盛和夫さんの言葉に、次のようなものがあります。
「一所懸命に働くことが、人生を素晴らしいものに導いてくれるのです。」
「働くことは、まさに人生の試練や逆境さえも克服することができる『万病に効く薬』のようなものです」
「誰にも負けない努力を重ね、夢中になって働くことで、運命も大きく開けていくのです。」
この言葉には、実感があります。
「なんとなく」「手を抜いて」仕事をしていても、充実感はありません。
そういう状態では、なかなか状況もよくなっていかないように感じます。
一方で、目の前の一つ一つの仕事に真剣に取り組んでいく。
そして、愚直にそれを続けていく。
そうしているうちに、気がついたら自然と状況がよくなっていた。
そうした経験をしてきました。
なので、特に「苦しい時」「思うようにいかない時」ほど、目の前の一つ一つの仕事に全力を尽くすことが大事。
そのように感じています。
「結果」を出す
ただ、一方でこのことが「きれいごと」で終わってしまうこともあるような気がします。
自分なりに、目の前の仕事に全力で取り組んでいる。
けれども、なかなかうまくいかない。
その結果、最終的にあきらめてしまう。
そうしたこともありました。
その差を分けるのが、「結果」だと思います。
とにかく、苦しい時ほど「結果」を出すことが重要です。
どれだけ頑張っているつもりでも、結果が出なければ徐々に苦しくなっていきます。
反対に、小さくても結果が出れば、「もう少しやってみようかな」と前向きな気持ちになります。
では、どうすれば結果を出せるのか。
適切な「目標設定」
ここで大事になるのが、「目標設定」です。
「高すぎる」目標を設定すると、失敗します。
今の自分の実力とかけ離れた、大きな目標を立ててしまうと、なかなか目標にたどりつかない。
そのため、「自分は成長している」「進んでいる」という実感を持つことができない。
そこで、途中であきらめてしまう。
過去の自分を振り返ってみた時、「大きすぎる目標」を設定すると、だいたい失敗しているような気がします。
大事なのは、
「少し頑張れば、届きそう」
な目標を設定することです。
まずは今の自分の実力を、客観的に、冷静に分析する。
その上で、
「今より少しだけ頑張れば、到達することができる」
目標を立てる。
そして、それを確実にクリアしていく。
これを繰り返していくと、継続することができるので、「結果」が出やすくなります。
「大きな目標」
を抱くことは悪くないですが、
「そこに至るまでの過程」
を細かく設定する。
これが、「目の前のことに熱中する」秘訣なのではないか。
そのように感じています。
勉強も、同じ
これは、勉強においても同じです。
勉強が続かない生徒を見ていると、「目標設定」が下手だと感じることが多いです。
たとえば、現状では平均点くらいしか取れていないのに、
目標「400点以上」
と書いて、平気な顔をしている。
もちろん、400点以上を目指すことは、悪いことではありません。
ただ、今の実力と大きくかけ離れているにもかかわらず、「400点」と書いているだけでは、目標の意味がありません。
それでは、目標ではなく、ただの「願望」です。
まずは、「自分の実力を把握する」ことです。
自分は、普段何点くらい取れているのか。
その点を、客観的に把握する必要があります。
次に、「少し高めの目標」を立てます。
少し頑張れば届きそうな点数は、どのくらいか。
こうした現実的な目標を立てる。
そして、それを確実にクリアしていく。
この流れが作れるかどうかが、とても重要です。
なかなか、できない
猿田塾では、毎回テスト前に目標を書かせています。
その際、生徒たちには、こう伝えています。
「高すぎる目標では意味がない」
「今の自分よりも『少し高い目標』を設定しよう」
ただ、なかなか実行できません。
「大きな目標だけ書いて、行動が伴わない」
「今の自分の実力がきちんと把握できていない」
「目標に届くために、具体的にどうすればいいかを、真剣に考えていない」
そういうことが、よくあります。
特に中学3年生は、これからどんどんテストが難しくなっていきます。
今まで通りの感覚で受けていると、思ったような結果が出ず、精神的に厳しくなることも増えてきます。
だからこそ、「目標の立て方」には意識してみてほしいと思います。
「高すぎる目標を、何となく書く」のではなく、まず「自分の実力を、正確に把握する」
その上で、「少し頑張れば届きそうな目標」を設定する。
そして、その目標をクリアするために、目の前の一つ一つの勉強に全力を尽くす。
苦しい時ほど、目の前のことに全力を尽くす。
小さくてもいいから、結果を出す。
その結果を積み重ねていく。
そういう環境を整えていくことで、少しずつ、しかし着実に状況は好転していくのだと思います。
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