「技」よりも「型」
2026/7/14
「テクニック」重視
生徒を指導していると、たまに「テクニック」に走る生徒がいます。
「どうすれば楽に点数が取れるか」
「この問題は、どうやって素早く解けばいいか」
「何か裏技はないのか」
そうしたものを求める生徒です。
また、保護者の方の中にも、そうしたものを塾に期待している方がいるように感じることがあります。
もちろん、勉強においてテクニックがまったく不要だとは言いません。
問題を解く上でのコツはあります。
覚え方の工夫もあります。
短期的に見れば、そうしたテクニックが効果を発揮することもあるでしょう。
しかし、私自身は、勉強における「テクニック」には、あまり興味がありません。
なぜなら、長い目で見れば、テクニックに走る勉強では伸びなくなると感じているからです。
大事なのは「型」である
私が大事にしているのは、勉強に対する「型」です。
ここでいう「型」とは、勉強に向かう姿勢。
分からない問題への向き合い方。
できるようになるまで繰り返す習慣。
自分で考えて、最後までやりきる態度。
そうした勉強に対する「あり方」のことです。
表面的な技術ではなく、勉強に向かう土台の部分です。
この「型」ができていないところに、いくらテクニックだけを覚えても、本当の力にはなりません。
一時的に点数が上がることはあるかもしれません。
しかし、少し問題の形が変わったり、内容が難しくなったりすると、すぐにわからなくなってしまいます。
一方で、「型」が身についている生徒は強いです。
新しい内容に入っても、自分で学ぶことができます。
分からない問題があっても、すぐにあきらめません。
間違えた問題も、できるようになるまで繰り返します。
だから、時間はかかっても、確実に伸びていきます。
「型」を身につけるには時間がかかる
ただし、「型」を身につけるのは簡単ではありません。
時間がかかります。
地味です。
退屈です。
同じようなことを何度も繰り返す必要があります。
こうした勉強は、派手ではありません。
生徒からすれば、面白くないことです。
しかし、この地味な反復を通して、勉強の「型」は少しずつ身についていきます。
そして、一度「型」が身につけば、そう簡単には崩れません。
「型」とは、長い時間をかけて身につける「勉強の土台」なのです。
勉強の「やり方」よりも「あり方」
以前、塾仲間の先生がこのようなことを話していました。
勉強の「やり方」よりも、「あり方」が大事である。
私も、本当にその通りだと思います。
結局、最後に問われるのは
「勉強に向かう本人の姿勢」
です。
「どうやればいいか」よりも、「どうありたいか」。
そこが変わっていかなければ、成績もなかなか変わらないと思います。
魔法のような方法はない
稲盛和夫さんの言葉にも、同じような考え方があります。
多くの経営者が、
「どうすればあなたのように成功できるのか」
という「やり方」の部分を聞いてくる。
しかし、稲盛さんは、
「まずはあなた自身が一所懸命に働く。そうすれば部下はついてくる。その積み重ねである」
という趣旨のことを答えていました。
「こうやれば成功する」という魔法のような方法などない。
一つ一つの仕事を誠実に積み重ねる。
それが重要である。
私は、こうした考え方が好きです。
とても地味です。
派手さはありません。
しかし、物事の本質だと思います。
勉強も同じです。
「これをやれば一気に成績が上がる」
「このテクニックを使えば簡単に解ける」
「短期間で劇的に変わる」
そうしたものに飛びつきたくなる気持ちは分かります。
しかし、現実には、魔法のような方法などありません。
一問一問を丁寧に解く。
間違えた問題を直す。
覚えるべきことを覚える。
分からないところを放置しない。
毎回の勉強を誠実に積み重ねる。
結局は、そうした当たり前のことを続けるしかありません。
「テクニック」を求める人には合わない
だから、正直に言えば、「テクニック」を求める人は、うちの塾では物足りないと思います。
短期間で楽に点数を上げたい。
裏技を教えてほしい。
効率だけを追い求めたい。
そういう考え方の人には、合わないと思います。
実際に、そうした人は辞めていきます。
うちの塾では、魔法のような方法は教えません。
というよりも、私が知りません。
その代わり、勉強の「型」を身につけることを大切にしています。
分からない問題に向き合うこと。
できるまで繰り返すこと。
自分で考えること。
そうした姿勢を、生徒たちに身につけてほしいと思っています。
それは、すぐに結果が出るものではないかもしれません。
しかし、一度身につけば、勉強だけでなく、その後の人生にもつながる力になると思っています。
「あり方」を求める人に来てほしい
私は、生徒たちに、単にテストの点数を上げるだけでなく、勉強を通じて物事に対する取り組み方、「あり方」を学んでほしいと思っています。
誠実に取り組むこと。
地道に積み重ねること。
簡単にあきらめないこと。
自分で考えて行動すること。
できないことを、できるようになるまで続けること。
そうした姿勢を身につけた生徒は、たとえ勉強で思うような成果が出せなくても、違う分野で成長できると信じています。
だからこそ、私は「技」よりも「型」を大事にしたいです。
テクニックではなく、姿勢。
やり方ではなく、あり方。
その部分を大切にできる人に、来てほしいと思っています。
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