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「だいたいできる」は、できないのと同じ

2026/9/4

隂山先生のコラムより

先日読んだ隂山先生のコラムに、このような内容がありました。

・「基礎が大事」とよく言われるものの、多くの人はその意味を誤解している
・ある程度できるようになると、「基礎はもう大丈夫」と思って、先へ進んでしまう
・本当は「圧倒的な基礎力」があってこそ応用力が生まれる

「まさにその通りだな」と思いました。

総合テストで点数が下がると、応用問題に走りがち

現在、1回目の総合テストの結果が返ってきています。

多くの受験生が、これまでの定期テストから大きく点数を落としています。

そして、毎年、このような結果になると、多くの受験生が同じような行動を取ります。

「点数が悪かったのは、応用問題が解けなかったから」

そこで、過去問や難しい問題をたくさん解こうとします。

しかし、この方向に進んでしまうと、成績は上がりません。

なぜなら、今回点数を取れなかった原因の多くは、「応用力不足」ではなく、

「基礎力不足」

だからです。

まさに、ほとんどの受験生が「だいたいできる」で止まっているのです。

「問題を解きまくる」は0点の回答

今回、英語の結果が思わしくなかった生徒に、

「これから、どうしていけばいいと思う?」

と聞いてみました。

すると、

「問題を解きまくる」

という答えが返ってきました。

多くの受験生が、おそらくこう答えたと思います。

しかし私は、この回答は「0点」だと思いました。

実際にその生徒のテスト内容を確認してみると、

教科書や「整理と対策」などに載ってはいるけれども、まだ受験生が覚えきれていないであろうと思われる単語

が、かなり出題されていました。

この生徒は、基本的な単語がまだまだ怪しい状態です。

解答用紙を見てみると、最後の長文問題については、ほとんど空欄状態でした。

おそらく、

知らない単語の意味が分からない

英文の意味を取るのに時間がかかる

設問の内容を理解するのにも時間がかかる

そして最後は時間切れ

このような流れだったのだと思います。

つまり、長文問題が解けなかったからといって、必要なのは「長文問題をたくさん解くこと」ではありません。

まず「単語を覚える」ことです。

単語を知らなければ、勉強にならない

単語を十分に知らない状態で、入試レベルの長文をいくら読んでも、力はつきません。

本人からすれば、

「意味の分からないアルファベットの列を眺めている」

だけになってしまいます。

それよりも、

英単語を覚える
基本文を覚える
文法を確認する

こうした基礎を徹底した方が、はるかに効果があります。

英語だけではありません。

数学なら、計算を速く正確にできるようにする。

理科や社会なら、基本用語を確実に覚える。

国語なら、漢字や語彙を増やす。

こうした地味な勉強の積み重ねが、後になって応用問題を解く力につながります。

受験生でも、まだまだ基礎をやる時期

「総合テストで点数を上げるために、よく出る応用問題をやらなければ…」

と焦る必要はありません。

この時期の受験生は、まだまだ基礎力不足です。

応用問題が解けないのは、ある意味で「当たり前」です。

大切なのは、

「勉強の方向性を間違えない」

ことです。

点数が取れなかったからといって、応用問題ばかり解く。

そうした「受験生っぽい勉強」に飛びつかないことです。

英語の点数が低ければ、単語や文法を覚える。
計算ミスが多ければ、計算を繰り返す。
基本事項で間違えていれば、その単元のワークを解く。

これが一番大切です。

地味な練習を続けた生徒が伸びる

これから先、成績を伸ばす生徒は、

「地味な勉強をきちんと続けられる」

生徒です。

単語を毎日覚える。
計算を繰り返す。
漢字を覚える。
理科や社会の基本事項を確認する。

派手さはありません。

むしろ、

「自分はこんなに基礎的な問題もできないのか…」

と、自分の力不足と向き合うことになります。

「これで本当に受験勉強になっているのか」

と不安になることもあるでしょう。

しかし、基礎力を圧倒的に身につければ、応用力は後からついてきます。

反対に、自分の力不足と向き合わず、「だいたいできる」状態のまま応用問題を繰り返しても、結果にはつながりません。

受験勉強では、安易な情報に振り回されないことも大切です。

「これをやれば一気に伸びる」
「過去問を解けば実戦力がつく」

そうした情報に流されず、自分に本当に必要な勉強を見極める。

そして、必要なことを繰り返し練習する。

「だいたいできる」は、できないのと同じ。

このくらいの強い気持ちを持って、今の時期は基礎力強化を徹底してほしいと思います。

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