生徒が間違えやすい問題(数学その3)
2021/8/30
夏期講習中に過去問を解いていて、
間違える生徒が多かった問題について解説します。
今日は「平方根」を使った問題です。
(問題)
√120/nが自然数となるような、
最も小さい自然数nの値を求めよ。
「2021年神奈川県」で出題された問題です
(数字は変えてあります)。
似たような問題は、徳島県でも出題されています。
(解説)
まず120を素因数分解すると、
120=2^3×3×5
となります。
ルートを外すには、ルートの中の数字が
√◯^2×◯^2
というように、数字の2乗のかけ算の形に
なっている必要があります。
120のうち、2乗になっていない部分は
2×3×5=30なので、
n=30とすると、
2^3×3×5 / 2×3×5
となり、2×3×5の部分は約分することが
できるので、残る数字は2^2となり、
ルートを外すことができる。
よってn=30
(以上)
ルートを使った応用問題としては典型的な問題ですが、
解けない子が多かったです。
まずあせったのが、
「素因数分解」のやり方を忘れていた生徒が
予想以上に多かったところです。
素因数分解は、やり方さえ覚えておけば
そんなに難しい計算が要求されるところではありません。
なので、今のうちにきちんと身につけておきたい
ところです。
あとは
「どのような形になっていればルートを外すことができるか」
という、平方根の基本をしっかりとおさえておくことが
重要です。
ルートと素因数分解を使った問題は他にも
「√24nについて、ルートを外すために
最も小さい自然数nを求めよ」
のような形でも出題されます。
これから模試やテストで
たくさんお目にかかる問題です。
なので、今から練習して慣れていって下さい。
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