公式をただ「覚える」だけでなく
2021/9/14
生徒からは「理科の計算が難しい…」という声をよく聞きます。特に総合テストになると、計算問題がバンバン出てきます。
ですが、その時にすかさず「じゃあ公式言える?」と聞くとみんな「…」と黙ってしまいます。
理科の計算問題を解くためには、まず「公式」を身につけることが最低条件です。なぜなら、公式を使って解く問題が多いからです。
なので、まずは公式を「覚える」ことが重要になってきます。
ただ、長年指導してきて感じるのは、公式を覚えても、すぐに「忘れてしまう」ということです。
一方で、忘れずに公式を使って計算問題を解くことができる生徒もいます。
では、この差はどこから来るのか。
それは「なぜ公式がそのような形になるのか?」という理由を含めて覚えることができる、という点にあると思います。
例えば、密度の公式は
質量(g)÷体積(cm3)
です。
この式でいったい何を表せるのか?
「質量(重さ)」を「体積」で割る。このことによって、実は「1cm3あたりの質量」が求められます。
つまり色々な物質を「1cm3」の立方体という共通な入れ物に詰めた時に、どの物質が重いのか、軽いのか、ということを比べるための数値が「密度」だということがわかります。
圧力も同じような考え方で「1m2あたりに加わる力の大きさ」と考えることができます。
このように「その公式が何を意味しているのか?」ということを理解できるようになると、公式の定着率がグッと高まります。
ただ、こうした「なぜ?」という部分を突き詰めて覚えるには、小学校の算数、特に「単位量」の考え方がきちんと理解できている必要があります。
生徒に公式の意味を説明してみても、単位量の考え方が身についていないので、結局「ふ~ん…」という形で話が右から左に流れていってしまいます。
で、結局公式を力まかせに覚えるしかなくなってしまいます。
このように、中学の理科をきちんと理解する上で「小学校の算数」をきちんと学んでおくことが大事になってきます。
なので、小学生のお子様はしっかりと算数の勉強をしておいてほしいな、と思います。
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