「コツ」をつかむ
2021/10/19
何事も「コツ」というものがあると思います。
ベテランと新人が同じようなことをしても、結果がぜんぜん違う、ということがあります。それは「コツ」をつかんでいるか、そうでないかの差だと思います。
数十年前だと思います。深夜のプロレス放送をボーッと見ていたことがあります。若手のレスラーに対するのは天龍源一郎。
体つきをみると、若手のハリのあるボディと比べると、もうベテランの域に達していた天龍の体は、正直かなり見劣りしました。
「これじゃ、試合にならないんじゃないか…」
「天龍は噛ませ犬なのか?」
なんて思いながら見ていると、若手レスラーが水平チョップを天龍にかましました。
勢いに任せてガンガン放っているのですが、あまり効いているようには見えない。
その後、攻守が入れ替わり、今度は天龍が若手レスラーに水平チョップを一発。
「バチ~ン!!」
というすごい音とともに、若手レスラーの悶絶する姿が。テレビで見ていた自分も思わず顔をそむけてしまうような、そのくらい威力のある一撃を放ちました。
若手レスラーの水平チョップは「ペチペチ」という、表面を叩いている音だったのですが、天龍の水平チョップは「バチーン」と、体の芯を食うような、そんな一撃でした。
「さすが天龍源一郎。」
と感じたのと同時に、
「同じ水平チョップでも、年季の差でこうも威力が違うのか…」
いうことを、何となく思いました。
だいぶ話が違う方向に行きましたが、勉強面でも同じようなことがあります。
「勉強している割に、成績が伸び悩む」生徒の中には、「力任せ」にやっている生徒がいます。
たくさん勉強をするのはいいのですが、闇雲にやってしまっている。ただ「やっているだけ」という場合があります。それだと、ちょっとひねった問題が出されると、たちまち対応できなくなってしまいます。
大事なのは繰り返し練習する中で、「この問題はこの部分が聞きたいんだな」という問題の本質部分を見極められるようになること。この点がいわゆる「コツ」という部分になるかと思います。
「コツ」をつかむには、ある程度の練習量が必要です。と同時に「なぜそうなるのか?」ということを自分で考えることが大事です。
あまり勉強していなくても成績が良い生徒というのは、この「コツ」をつかむのがうまいのだと思います。
勉強に限らず、何事にも「コツ」はあると思います。その「コツ」をつかむように、頭を使って努力をする。そうした姿勢を持つことが成長の秘訣なのではないか。そう思います。
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