風向き
2021/10/20
最近、ランニングをしていると、「北風の冷たさ」を感じます。
暑い日が続いていた時は「南風」が吹いていました。
それが、このところの急激な冷え込みにより、風向きも北向きになったように思います。
気温が下がったのが先なのか、北風が吹き始めたのが先なのか、それはわかりません。ただ、「自然というのはうまくできているな」と感じます。
安曇野は田舎の風景が広がっています。また、自分も車がなるべく走らないコースを走るようにしています。
そうすると風をさえぎる建物がありません。風がもろに体にぶつかってきます。なので、風向きには自然と敏感になります。
向かい風に向かって走る時は、いつものように走れません。ものすごい力で押されているような感じがします。
思うように進まないので、以前はイライラしていました。力任せに突っ込んでいたこともありました。
ですが、何度も向かい風と向き合っていると、「自然に逆らってもムダだな」といい意味でのあきらめが、最近ではつくようになりました。
むしろ向かい風の時には「いかにペースを乱さず、淡々と、着実に進むか」ということを考えながら走るようになりました
一方、追い風の時は、何も感じません。「あれ、風やんだのかな?」と思うくらいです。ですが、周りの木々はバサバサしていたり、タイムを見ると、あまり力を入れていないのに速くなっていたりします。
「追い風を受けている時というのは、自分ではあまり感じないんだな」ということを思いました。
人生もまた同じ。
追い風の時は実力以上のものが出てしまう。でもそのことに気づかずに「自分の実力」と勘違いをしてしまう。
向かい風の時は、どれだけがんばっても思うようには進めない。そんな時には、ある程度「流れに身を任せる」。その中で、「自分にできる最大限の努力を、淡々とし続ける」。
生きていれば、向かい風の時もあれば、追い風の時もあります。その時に、どのようにその「風向き」と向き合うか。それが人として大事なんだろうな。
そんなことをランニングをしながら思いました。
大自然を走っていると、色々なことに気づかされます。
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