テスト範囲を見て思うこと
2021/11/5
11月に2学期期末テスト
安曇野市の中学では、今月11月に2学期期末テストがあります。今から2週間後にテストの学校がほとんどです。
で、各学校のテスト範囲が出たのですが、「う~ん…」と思うことがあります。
それは「進度が遅すぎる」学校があることです。
理科のケース
例えば中1の理科。「生物→化学→物理→地学」の順番で授業が進みます。
多くの学校は「物理の途中まで」が今回のテスト範囲となっています。
一方、一番遅い学校だと「化学の途中まで」が範囲、です。
ページにすると、40ページくらいの差です。中1のこの時点ですでにこれだけの差が開いてしまっています。
遅い学校のペースだと、12~3月上旬まで間に、「化学の残り」「物理」「地学」を終わらせなければなりません。
これは現実的には難しいので、おそらく終わりきらないまま2年に持ち越しとなるのだと思います。
進度が遅いのも問題ですが、もっと問題だと思うのは、「毎年同じ学校で、同じように進度が遅い」という点です。
この学校は毎年理科の進みが遅いです。実際に2年生の理科のテスト範囲を見てみると「生物の途中まで」となっています。
なので、この学校の2年生は、残りの3ヶ月ちょっとで「生物の残り」「地学」「物理」を終わらせなければなりません。1年生とほぼ同じような状態です。
その結果、理科は中3になって「帳尻合わせ」のような形で終わらせる形になります。これが「例年」の動きです。
たまたまある年の学年で起こることであれば、「まあ仕方ないかな…」と思う部分もあります(もちろん本当はそれもよくないと思いますが)。
ただ、毎年同じように遅れている状況を見ていると「もう少し考えてほしいな」と思います。進度が遅くて割りを食うのは、最終的には「生徒」です。
英語のケース
一方、英語の場合は状況が異なります。
普段どおりに進めている学校が多い印象ですが、教科書が難しくなった関係で、「残っている単元の文法」が多い、という感じです。
例えば中2の英語。これまででしたら、残りの時期で残っている文法は「比較級」くらいでした。「比較級」を中心に、2学期までに終わらなかった文法を勉強すればいい、という感じでした。
それが、今年から「受け身」が中3から降りてきました。なので、今度の期末テストまでに「比較級」「受け身」を勉強しなければならなくなりました。
「受け身」を身につけるには「過去分詞」を知らなければなりません。不規則動詞の過去分詞は量が多いので、これまでは春休みにまとめて覚えてもらっていました。
ですが、3学期の期末テストで出るので、早めに不規則動詞の過去分詞も覚えていかなければなりません。
他の教科の勉強もしながら過去分詞も覚えなければいけないので、「ちょっときついな…」と思います。
新しい教科書になって半年以上過ぎましたが、英語に関しては「難しすぎて、ついてこれていない生徒が多い」という印象を受けています。
テストが簡単なので、あまり点数としては出てきていませんが、中3受験生になった時にどのようになるのか。不安は消えません。
まずは目の前の課題を
先を知っていると、つい先のことまで見て不安になってしまいます。が、そうはいってもまずは直近の「テスト」が大事です。
1・2年生は目の前の課題を確実に進めていってほしいと思います。
また、それが一番の受験対策にもなります。
☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。