微差力
2021/12/23
斎藤一人さんの書いた本で、「微差力」というものがあります。
最近、生徒のノートをチェックするたびに、この言葉が浮かんできます。
「できる人」と「できない人」の差
本の中で、一人さんはこのような趣旨のことをおっしゃっています。
「人間の能力にそんなに大きな差はない。では『できる人』と『できない人』では、どこに差が出るのか。それは『ちょっとしたこと』を大事にできるかどうか、だ。」
そして、例として「富士山」の話をされています。
もし自分が日本一高い場所に行きたいと思ったら、富士山のてっぺんに行く。そしてそこではしごをかける。そうすれば、日本で一番高いところに行ける。
聞けば「なんだ、そんなことか」と感じられることかもしれません。ですが、その意味は深いように思います。
伸び悩む生徒の共通点
「子供はがんばって勉強していると思うのですが、なかなか伸びないんです」という相談を、保護者の方からいただくことがあります。
そして実際にその生徒の様子を見てみる。確かに真面目にがんばっている。素直に言うことも聞いている。
でも、その生徒が解いたノートを見てみると、ちょこちょことミスが見られる。
スペルミスであったり、符号が違ったり、漢字の間違えであったり。
本当にちょっとしたところなのですが、そうした「間違え」に気づかずに○をしてしまっている。そうしたケースが多いです。
そういう部分が、チェックしていると非常に気になります。
そしてまた、こう思うのです。
「おそらく、テストでも同じことが起こっているんだろうな」と。
日頃の姿勢がそのまま出る
「テスト」というものはおもしろいもので、生徒の普段の様子がそのまま結果として現れます。
細かいミスを繰り返していた生徒は、本番でもほぼ例外なくミスをしてきます。
結局、「普段できないことは、テスト本番でもできない」ということです。
その部分の認識がまだまだ甘い生徒が多いです。
ミスをなくすには
テストの振り返りを見ていても「ミスをしてしまったので、次は気をつけたい」という反省が多い。
でも、これでは同じことを繰り返します。
「なぜミスをしてしまったのか?」
「どうすればミスはなくなるか?」
「そのために、どのような点に気をつけなければならないか?」
ここまで考えて、そして行動し続けることによって、初めて「ミス」というものはなくなるのだと思います。
「神は細部に宿る」
「神は細部に宿る」という言葉があります。本当にそのとおりだな、と思います。
ちょっとしたところ、「微差」にどれだけ意識を傾けることができるか。そして手を抜かずにやり切ることができるか。
そうした「微差」の積み重ねが、最終的に「大きな差」となって現れてくるのだと思います。
☆YouTubeチャンネルもやっています
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ぜひご覧ください。