美須々と豊科、どちらがいい?
2021/12/24
最近、このような相談を受けました。
「美須々か豊科、どちらかを受験しようと思うのですが、どちらがいいですか?」
この質問は、毎年のように聞かれます。なので、私なりの意見を述べようと思います。
蟻ヶ崎を目指していたが…
この質問をする受験生のほとんどが、「もともと蟻ヶ崎を目指していた」生徒です。
ですが、成績が足りなくて、志望校を下げることになった。
このような感じです。
蟻ヶ崎は毎年人気があるので、多くの受験生が目標とする高校です。実際に受験する生徒も多く、「最も競争が激しい高校」と言えるでしょう。
そのため、受験する前に志望校を変える生徒も多くいます。
偏差値的には「美須々」だが
蟻ヶ崎から志望校を下げるとすると、偏差値的には「美須々」か「大町岳陽の学究科」になります。
ただ、「大町は遠い」というイメージがあるのか、美須々と比べると選択肢に上がりづらい状況があります。
美須々と大町岳陽よりも偏差値的に下なのが豊科です。
なので、「偏差値だけで選ぶなら」美須々の方がいい、となります。
美須々が避けられる訳
ただ、美須々に行ける実力がありながら、蟻ヶ崎が無理だ、となった場合、豊科高校まで下げる生徒が、思った以上に多いです。
理由は2つ。
理由①:通いづらい
安曇野市から美須々に通うとなると、ちょっと通いづらいです。
特に「蟻ヶ崎」をイメージしていた生徒からすると遠く感じられてしまいます。
蟻ヶ崎であれば、北松本駅から歩いて通えます。なので、「電車一本で行ける」という感じです。
これが美須々になると、一旦松本駅まで電車で出て、そこからさらにバスに乗る、という感じになります。
そのため、「通いづらい」と感じている人が多いです。
理由②:イメージが…
2つ目の理由は「イメージがあまりよくない」という点です。
美須々は、よく言えば「自主性に任せられている」校風です。なので、蟻ヶ崎と比べると自由なイメージがあります。
ただ、一方で「通っている生徒がチャラい」という風に受け止められることもあります。
その「チャラさ」を敬遠するご家庭は多いです。
豊科高校のメリット、デメリット
こうした理由から、「実力的には美須々に行けるが、豊科高校を選択する」生徒は結構います。
では、豊科高校を選んだ場合、どうなるか。
メリット:通いやすい
最大のメリットは「通いやすい」です。美須々であれば「電車+バス」通学ですが、豊科であれば、自転車通学が可能です。
通いやすさを重視するならば、豊科高校という選択になります。
デメリット:大学進学を考えると…
逆にデメリットを上げるとすると、「大学進学を考えた場合、美須々より劣る」という点です。
卒業生の進路を見てみると、豊科高校の場合はだいたい「大学進学が3割」くらいです。
半分以上の生徒が、専門学校や短大などに進学するため、「大学を目指す人」は少数派になります。
大学入試が佳境を迎える12~2月の時期に、周りでは進路や就職が決まって遊んでいる。
こうした環境の中で、大学進学を目指さなければならなくなると思います。
そのため、豊科高校から大学を目指す場合、「個人の意思」が、より重要になってきます。
逆に、美須々の場合は「大学進学が6割」くらいです。
半分以上の生徒が大学進学を目指すので、勉強が一番キツイ時期でも、友達と励ましあえる、という環境が豊科高校よりは整えやすいのではないかと思います。
まとめ
以上、まとめると
・通いやすさ重視なら「豊科」
・大学進学を考えるなら「美須々」
ということになるかな、と思います。
ただこれは、あくまで私個人の意見です。参考程度にお考え下さい。
最終的に通うのは、受験生本人です。学校見学などで得た情報を元に、自分の意志で受験する高校を決定するようにして下さい。
「周りから言われて」ではなく、「自分で決めた」高校が、「一番の高校」になります。
悔いのない選択をして下さい。
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