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だらける高校生

2022/8/4

先日のブログで「環境が大事」という話をしました。

それを更に強く感じるのが、「高校生」です。

受験前はあれだけ勉強したのに…

高校に入学すると、ほとんどの高校生が勉強をしなくなります。

「高校入学がゴール」という感じで、目標を失い、努力することをしなくなる。

先日、高校生のお子様を持つ保護者の方とお話しする機会がありましたが、

「受験の時はあれだけ勉強していたのに、高校に入学したら、まったく勉強しなくなってしまった…」

とぼやいていました。

おそらくほとんどの高校1年生を持つ保護者の方が、同じような感想を持っているのではないでしょうか。

数十年前から変わっていない

「高校に入学した途端、勉強しなくなる」

この現象は、昔から存在し続けています。

かくいう私も偉そうに言っていますが、

「高校に入学した途端、勉強しなくなった」

くちです。

高校入学までは「深志」という明確な目標がありました。

ですが、それを達成した途端、

「次は何をすればいいのだろう…」

という、喪失感にとらわれた記憶があります。

幸いなことに、高校では「サッカーをやろう」と決めていたので、部活で充実した日々を過ごすことができました。

ですが、勉強面では、完全に「燃え尽きた」状態になってしまいました。

20年以上前の、我々の時にあった課題が、今も変わらず続いている。

この「悪しき伝統」がなかなか打破できない状況を苦々しく思っています。

横浜の塾で働いて感じたこと

正直、こうした状況は

「どこも同じなのかな」

と思っていました。

ですが、塾業界で働くようになり、横浜の塾で高校生を指導しながら、

「『高校で燃え尽きる』というのは、必ずしも全員に当てはまることではないんだな」

ということを強く感じました。

と同時に、

「地方における不利というものは、あるな」

ということも感じました。

首都圏の高校生も、高校入学当初はそれほど勉強に熱心ではありません。

ですが、高校生活を過ごしていくうちに、何となく「大学入試」を意識していくようになります。

その「意識が変わるスピード」が地方と比べると、かなり速い。

また、首都圏には近くにたくさんの大学があります。

なので、直接足を運ぶことによって、「大学」というものを具体的にイメージすることができます。

そうした環境から、首都圏の高校生は、大学入試を「自分ごと」とすることが比較的早い段階ですることができているように思います。

一方、地方の高校生は、身近に大学がありません。

なので、どれだけ「大学」というものについて力説してみても

「ふ~ん…」

という感じで、どこか他人事です。

周りを見渡してみても、みんなのんびりと高校生活を謳歌している。

このような環境にあるため、地方の高校生は、首都圏の高校生と比べると、どうしても対策が出遅れてしまいます。

「青写真」をいかに見せるか

こうした現状を打破しようと思い、

「まずは自分の塾の卒業生には、『先を意識してもらえるようにしよう』」

と取り組んでいます。

ですが、現実は厳しい。

塾の卒業生の中でも、大学に進学する子供達が出てきています。

が、高校時代の様子を聞くと、「不完全燃焼」のままで大学進学を決めている子の方が多いように感じています。

高校全体が持つ「空気感」の凄さ。

これを克服することは、並大抵のことではないんだな、ということを改めて感じています。

「高校入試から高校、そして大学まで。さらにはその先の社会人生活まで」

ここがつながっている、ということを、どのようにすれば高校生に響かせることができるのか。

これも、今自分が抱えている課題になります。

☆YouTubeチャンネルもやっています
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ぜひご覧ください。

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