複雑な計算を解いてみよう!
2022/9/2
生徒が算数や数学の問題を解いているのを見て、いつも思うのが
「計算がおそい…」
ということです。
これは、算数や数学が苦手な生徒はもちろんですが、ある程度算数や数学の問題が解ける生徒にもあてはまります。
教わったことはできるが…
みんな「小学校で教わった、基本的な計算問題」に関しては、だいたい理解しています。
ですが、それ以上の「ちょっと複雑な形」になると、途端にできなくなってしまいます。
また、教わったやり方でしか計算できなくて、「自分で工夫する」という意識が少ないのが、見ていて残念です。
たとえば、
「0.2÷1/4」
のような、「小数と分数が混ざったような計算問題」があるとします。
この問題、「小数を分数に直して」から計算するのが一般的です。
そこまではいいのですが、小数を分数に直す時に、ほとんどの生徒が
「2/10」÷1/4
という形でやります。
確かに小数第一位までの小数だったら、分母が「10」、小数第2位までの小数だったら、分母は「100」です。
ですが、私の感覚ですと、それだと「まどろっこしい」感じがします。
「0.2=2/10」
というのは、何度も練習していれば、覚えているような数字です。
なので、もし自分がこの問題を解く場合、最初から約分した形で
1/5÷1/4
の形で解きます。
指導していると、このようなことが非常に気になります。
自分なりに工夫する姿勢がほしい
「別に解ければ問題ないんじゃないの」
という意見もあるかと思います。
ですが、習ったやり方そのままでやると、複雑な形で計算をすることが多いです。
そのため、計算ミスをする可能性が高まります。
生徒の解答用紙などを見ていても
「この段階で、ひと工夫すれば、もっと簡単に解けるのにな…」
という解答を、毎回のように目にします。
こうした計算の「ちょっとした工夫」というのは、教えてすぐにできるようになるものではありません。
基本的な計算を何度も繰り返し練習していく中で、
「この計算は、こういうふうにやれば速くできそうだな」
とか
「この数字は何度も出てきているから、覚えてしまった方が速いな」
というように、自分なりに工夫しながらでないと身につきません。
これまでも、「こういうふうにした方が楽だよ」ということで、何度も教えてきました。
ですが、生徒自身が「工夫しながら練習」するという意欲が少ないため、しばらくすれば忘れてしまっている。
そんなことを何度も繰り返してきました。
なので、
「自分から工夫しようとする意識がないと、身につけさせることはできないな」
と感じています。
いまの小中学生はみんな素直です。教わったことはきっちりとこなすことができます。
ですが、その先の、「自分なりに考えて、工夫する」という部分が弱い気がしています。
何でもかんでも「新しいこと」をやるのではなく、基本的なことを地道に繰り返す中で「自分で気づく」。
そうした経験を積んだ生徒が、大人になった時に、「自分で考える」ことができるようになるのだと思います。
オススメドリルはこちら
なので、「自分で考える」という習慣をつける上でも、「少し複雑な」計算問題の練習をしてみてほしいとおもいます。
小学生のお子様で、「一ランク上の計算練習がしたい」という子には、こちらがいいと思います。
教科書レベルの問題の他に「一歩先を行く問題」ということで、中学受験の計算問題も収録されています。
このくらいの複雑な計算問題までスラスラと解けるようになっておくと、中学でもだいぶ楽になると思います。
☆YouTubeチャンネルもやっています
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ぜひご覧ください。