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なぜ数学を学ぶのか?

2022/9/8

先日、保護者の方からこのようなお話をうかがいました。

「子供から『数学を勉強する意味がわからない。どうせ社会に出ても使わないのに…』と言われた。」

「こういった時、どのように言えばいいのか…」

中学生ともなると、なかなか鋭いことを言ってくるな、と思います。

また

「確かに数学は、社会に出ても使わないな」

とも思います。

そこで、自分なりに考えました。

「算数」と「数学」の違い

このお話をうかがう、まさに直前に、

「なぜ小学校では『算数』と言っているのに、中学になると『数学』と言い方が変わるのか。ずっと『算数』と言っておけばいいのに…」

という疑問を持っていました。

そこで調べたところ

「算数」…日常生活で使う数字を使って計算をし、答えを出す。

「数学」…負の数や平方根といった、抽象的な概念も使って、「なぜそうなるのか?」を考え、答えを出す。

という違いがある、とのことでした。

※くわしくはこちら

なので、「数学」という教科は、

「そもそも社会生活で使うことを学ぶ教科ではない」

ということが言えると思います。

今までの自分の人生を振り返ってみても、社会生活に使うだけなら「算数」の知識だけで十分だと言えます。

ただ、「算数」が苦手だと、社会生活でかなり不利になると思いますが…。

「数学ができる」意味

一方で、私自身、この歳になって

「もし学生時代に戻って、勉強し直すとしたら、何をやるか?」

という質問があったら、迷わず

「高校の数学をやり直す」

と答えます。

実際に、今も時間がある時にちょこちょこと高校数学の勉強をし直しています。

「塾講師」という立場上、必要性があると言えるのかもしれません。

ですが、サラリーマンの方でも、

「もう少し数学を勉強しておけばよかったな…」

と思っている大人は多いと思います。

では、社会生活ではほとんど使わない「数学」をなぜ学ぼうと思うのか?

それは、数学ができるようになると「ものの見え方が変わる」ような気がするからです。

数学が得意な人は、世の中の現象を、数学的な思考で分析している気がします。

なので、数学ができると、「他の人とは違った見方」ができるようになるのではないか。そんな気がします。

逆の言い方をすれば、数学が苦手ということは、

「他の人が見えている景色が、自分には見えない」

ということになると思います。

それはちょっともったいないな、という気がします。

なので、これから社会に出る子供たちには「数学」を学んでおいてほしいな、と思うのです。

意味のないことに全力を注ぐのが「人生」

また

「どうせ社会に出て使わないのだから、勉強しなくてもいい」

という考え方は、合理的だと思いますが、一方で「狭量だな」という気もします。

最近私が感銘を受けた言葉の中に

「意味のないと思われることに全力を注ぐ。それが人生だ」

というものがあります。個人的にはこの考え方の方が好きです。

一見すると「無駄なこと」と思われることに全力を注ぐ。

そうした経験を積んでいく中で、「必要となる」ことを見つけ、磨いていく。

そうしたことができる人の方が、世の中で大きなことを成し遂げている。そんな気がします。

一方で、「必要なこと」「最低限のこと」だけやろうとする人は、一見するととても合理的なように思います。

ただ、長い目で見ると、大した成果を残せていない。

そんな気もします。

「意味のないこと」「無駄なこと」であっても、全力を注いで生きる。

そんな「骨太な」生き方を、生徒たちにはしてほしい。そう思っています。

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