「文字の式」の意味を考える
2022/9/9
安曇野市の中学では、来週からテストが始まります。
中2の数学のテスト範囲には「連立方程式の文章題」が入っている学校が多いです。
また、中1は次回のテスト範囲に「方程式の文章題」が入ってくることになると思います。
中3受験生にとっても「連立方程式の文章題」は頻出の問題です。
この「方程式の文章題」ですが、苦手にする子が多いです。
ここがきちんとできるかどうかは、「数学」の実力を見極める上で、1つの試金石と言えます。
ほとんどの生徒ができない
連立方程式(方程式)の文章題を教えていて、一番気になるのが
「自分で作った文字の式の意味がわかっていない」
という点です。
連立方程式の文章題を解く場合、問題文で与えられた条件から、「文字を使って式を作る」必要があります。
その時に、「文字で表した式」が何を意味しているのか。
この点があやふやなままで、何となく式を作っている生徒がほとんどです。
特に「速さ」「割合」を使った問題になるとそれが顕著になります。
「例題でそのような式が作られていたから、何となく…」
という様子で式を作り、計算し、そして答えは合っている。
そこで「解けたからOK」としてしまう生徒がほとんどです。
なので、たまに問題が解けた生徒に
「この式は、何を表しているの?」
という質問をしていますが、この質問に正確に答えられる生徒はほとんどいません。
「意味」を考えてほしい
「文字で作った式」の意味まできちんと考えていないので、3年になって難しい問題が出題されると、ほとんどの生徒が太刀打ちできなくなります。
安曇野市で塾を始めて7年目ですが、この部分までしっかりと理解できたな、と感じられた生徒は、残念ながら「0」です。
ここはどれだけ教えようとしても、身につきません。
文字を使って式を作る時に、
「この式は何を意味しているのだろう?」
ということを常に意識するような、深い洞察力が必要です。
ここに数学の面白さがあると思うのですが、
「あまり考えずに」
「何となく」
「機械的に」
ほとんどの生徒が、数学の問題を解いてしまっています。
こうした生徒の様子を見ていると、とても残念です。
ただ問題を解くだけではなく
「なぜ、そうした式になるのか?」
という所まで踏み込んで考えられる。
そうした生徒を増やしたいな、と思っています。
それが「数学のおもしろさ」に気づくきっかけとなるような気がします。
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