「安曇野市の生徒」と「首都圏の生徒」の違い
2022/9/14
安曇野市で塾を始めてから7年目になります。
以前は、首都圏の塾で働いていました。
なので、無意識のうちに「安曇野市の生徒」と「首都圏の生徒」を比べてしまいます。
「安曇野市の生徒」と「首都圏の生徒」を比べてみた場合、「能力的に差があるか」と言われれば、答えは「No」です。
どこの子供も同じだな、と思います。
首都圏の塾に勤めていた時、小さな虫が出てギャーギャー騒いでいたので、
「都会の子どもは、軟弱よのぅ…」
と思っていました。
が、安曇野に帰ってきて、塾内に虫が出たら、都会の子どもたちと同じように、ギャーギャーと子どもたちが騒ぎ出しました。
その姿に軽いカルチャーショックを受けました。
「ずいぶん故郷も変わったものだ…」
と。
そんな感じで、違いを感じることはほぼないのですが、1つ「決定的に差があるな」と感じる部分があります。
それは「勉強量の差」です。
安曇野市の生徒の勉強量は少ない
「首都圏の生徒」と比べると、残念ながら「安曇野市の生徒」の勉強量は少ないな…、と感じます。
普段の勉強量は、それほど違いは感じません。
勉強する子は勉強するし、しない子はしない。
これはどこも同じように感じます。
ですが、
・「定期テスト前」
・「季節講習」
・「受験生期間」
といった「勝負どころでの勉強量」は、首都圏の生徒と比べると、安曇野市の生徒はかなり見劣りがする、というのが、残念ながら、正直な感想です。
具体的に言うと、
首都圏の「偏差値50」の高校進学を希望している生徒の学習量と
中信地区の「偏差値60」の高校進学を希望している生徒の学習量
が同じくらいかな、という印象です。
大学入試でその差が明らかになる
高校進学までであれば、「地域内」での争いにとどまるので、その差に気づくことはありません。
ですが、これが大学入試となると、顕著に差となって表れてきます。
高校入試を経験した高校生は、高校入学後、ダラダラすることが多いです。
これは、首都圏でも中信地区でも変わらないです。
ですが、首都圏の高校生は、大学入試に向けての動き出しが速く、また「やる時にはやる」という感じです。
一方、中信地区の高校生はのんびりしています。
高3の夏休みくらいになって、ようやく慌てだすような感じです。
また、勉強量の部分でも、首都圏の高校生とかなり見劣りします。
「高校入試の時の方が、勉強したんじゃないか?」
と言えちゃうくらいです。
大学入試は「全国規模」です。
「必死に勉強してきた生徒」と「何となく勉強してきた生徒」。
両者が競争した時、どちらが勝つかは明らかです。
「地域格差」を感じる
以前のブログで、
「少年サッカーの地域差」についてお話ししました。
残念ながら、これは勉強面でも当てはまります。
子どもたち自身の能力に差はありません。
ですが、「育っている環境」によって、成長が大きく異なってしまう。
首都圏の生徒たちも、決して「勉強を頑張る生徒」ばかりではありません。ダラダラとしている子もいます。
ですが、「頑張る生徒」の絶対数が多い。
なので、その雰囲気につられて頑張れる子も自然と多くなる。
そうした環境ができています。
一方、中信地区や安曇野市はそうした環境にありません。
悪い意味で「のんびりと」してしまっています。
なので、生徒たちも、「ある程度できているから、このくらいでいいや」という感じで、中途半端なところで満足してしまっている気がします。
「周りに優秀な生徒がいれば、もっと切磋琢磨できるかもしれないのに…」
そう思うのですが、「環境」が作り出す「雰囲気」というものに抗うのはなかなか厳しいです。
いかにして生徒たちに今の環境の「ぬるさ」を実感させるか。
これが私の一番の悩みどころです。
☆YouTubeチャンネルもやっています
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ぜひご覧ください。