入試の物語文を読んでみた
2023/3/22
今年の長野県の公立高校入試。
「国語」の物語文で出題されたのが、鈴村ふみさんの「大銀杏がひらくまで」でした。
ここ2年、国語の入試問題を解くと、決まって物語文の内容が気になり、購入しています。
一昨年が、朝倉宏景さんの「雨を待つ」。
去年が青谷真未さんの「水野瀬高校放送部の四つの声」。
今年の内容も面白く、しかも「相撲の床山」という、相撲好きの私にはたまらない内容。
例年通り、今年も購入しようと探すのですが、見つからない。
調べてみると、書籍からの出題ではなく「小説すばる2022年5月号」に掲載された、読切の短編小説からの出題でした。
そこで、Amazonにて購入。
短い内容だったので、一気に読んでしまいました。
似たような流れ?
詳細な内容については、実際に購入して読んでみていただければと思います。
ですが、読み終わった後、過去3年間に出題された物語文を振り返ってみると、
「同じような話の流れだな」
と思いました。
ざっくりと表してみると
挫折、失敗をした主人公
↓
周りの人の励まし、サポート
↓
立ち直り、前を向く主人公
このような感じです。
この流れの中で、
「どのような出来事によって、主人公の心境が変化したか」
「主人公の心境を表す表現を探す」
という内容が出題されているように思います。
物語文の読解の場合、
「登場人物の『心情の変化』を読み取る」
ということが言われますが、それを正面から問うているのが、ここ3年の長野県の物語文なのかな、と思いました。
ちなみに入試で出題された部分の主人公は、すべて10代の頃の話。
受験生と同じくらいの年代の人物の話を出題することによって、少しでも共感しやすくしているように思います。
読んでみるのも対策の1つ
3年分の物語文を読んでみると、なんとなく出題の「傾向」がつかめたような気がしました。
「入試対策」という意味で、過去の物語文を実際に読んでみるのも、1つの手かな、と思いました。
どの作品も非常に面白いので、「推薦図書」としてもおすすめします。
入試まではまだまだ時間があるので、来年の受験生を中心に、ぜひ一度読んでみてほしいと思います。
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